1: 砂漠のマスカレード ★ 2019/04/23(火) 16:02:03.92
テレビの情報番組に出演する姿を見て、目を疑った。元サッカー日本代表MF中田英寿氏(42)。現役時代は、マスコミ嫌いで、担当記者だった私もはね返されてきた1人だ。あれから約20年。中田氏は今、あるイベントを主催している。「CRAFT SAKE WEEK at ROPPONGI HILLS 2019」(29日まで)だ。

自身が日本全国を巡り、厳選した110の酒蔵が出店。テーマは「日本酒と世界各国料理とのペアリング」で、アジアから欧州まで世界10カ国の料理が並んでいる。今月19日のオープニングセレモニーで中田氏は、「日本酒を世界に伝えていくためには、ワインやシャンパンと同じように、さまざまなジャンルの料理とのペアリングを伝えることが重要だと思います」とイベントのテーマを策定した経緯を語った。関係者によると、初日に約1万5000人が来場。各酒蔵で用意した日本酒は、連日完売の状況という。

出演した情報番組は、TBS系「ビビット」、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」などで、イベント3日目の21日には同局系「シューイチ」に登場し、MCの中山秀征と対談。瞬間最高視聴率は14%超(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークしている。文字通り、PR作戦大成功だが、中田氏が出演に踏み切った理由について、関係者はこう話す。

「シンプルに、サッカーとは違うフィールドに出ている中田に話を聞きたい番組側のご希望を多くいただき、中田本人も『今、活動していることであれば』になりました」

確かに中田氏は引退後もサッカーについては、多くを語っていない。現役時代、イタリアで私が1度だけ得たインタビュー機会にも「引退後は、どちらかと言うとサッカー以外の仕事をやってみたいですね。サッカーのステップはこの先を考えれば小さいもので、多種多様な職業がありますから」と話していた。

マスコミ、特にスポーツ紙との確執についても聞くと、こう返された。

「たまに会見で『変なこと聞くなあ』とは思いますけど、だからどうこうというのはもうないですよ。ただ、1度崩れた関係はそう簡単には直せないものですが、歩み寄る人がいれば、僕も歩み寄るという形にはなると思います。僕が近寄りがたいのは分かりますよ。もちろんそうしてるし、それは長年、身についているものですから(笑い)。ただ、例えばライオンがいて、怖そうだからずっと避けようというのなら何も状況は発展しないでしょ。そこで歩み寄ってかみつかれるのか、どうにかなるかは分からないじゃないですか。だから、それをどうするかは、そこを通る人次第ってことですよね」

その後、練習場であいさつをかわす程度にはなったが、私の努力不足で「関係修復」とまでには至らなかった。しかし、引退後、横綱朝青龍の応援で両国国技館を訪れた中田氏に再会し、取組の感想を聞くと、笑顔で「横綱は強くないといけないですが、魅せてくれる人だと思いました」などと返した。「近寄りがたい」オーラは残ったままだったが、1つの大きな壁が取れたことは感じた。

以降、私が中田氏に取材で関わる機会はなかったが、先日、情報番組で話す姿を見て久しぶりに会ってみたいと思った。42歳の今も「ライオン」なのかも確かめたい。その可能性を探るべく、イベントに足を運んで日本酒をいただこうと思う。【柳田通斉】

http://news.livedoor.com/article/detail/16358855/
2019年4月23日 10時56分 日刊スポーツ

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