1: 砂漠のマスカレード ★ 2019/04/09(火) 14:51:50.47
ジュビロ磐田が湘南に勝って、ようやく今シーズン初勝利を挙げた。

13位に順位を上げたが、まだ低空飛行を続けているチームと同様、最近、さっぱり名前が聞こえてこなくなった選手がいる。

大久保嘉人だ。

湘南戦もスタメン出場したが、ゴールを奪えず、今季は6試合を終えてまだ得点がない。大久保は、もう終わってしまったのだろうか――。

川崎フロンターレ時代の大久保は、まさに無双だった。

中村憲剛、小林悠、レナトら質の高い選手が周囲におり、大久保はフィニッシャーの役割を果たすことでゴールを量産。前所属した神戸では26試合で4得点('12年)だったのが、'13年に川崎に移籍してからは33試合26得点で得点王を獲得。

その後も大久保は点取り屋としての自信と凄みを見せつけ、3年連続得点王になった。'14年にはブラジルW杯に出場する日本代表にもサプライズで滑り込んだ。

名波監督のラブコールで磐田へ。

その後、'17年にFC東京に移籍し、'18年川崎に戻るも途中出場が増え、居場所がなくなった。「やめ時かなぁ」とそんなことも考えていたという。同年6月、名波浩監督から熱烈なラブコールを受け、磐田に移籍。しかし、チームではなかなか周囲の選手と連動した動きができず孤立し、苦しんだ。

「ボールが欲しい時に、そのタイミングで出してくれるチームって、フロンターレ以外にないなって感じたよ。ここでフロンターレのサッカーを求めているわけじゃないけど、苦しくなると蹴ってばっかりだからさ。それじゃ攻撃にならんでしょと思うことが多かった」

大久保は基本的にセンターFWに置かれていたが、ボールが出てこないので中盤に下がってプレーをしていた。それでは、なかなかゴールは奪えない。実際、昨年は17試合で3得点に終わっている。

下がってボールを受ける大久保。

今シーズンも川崎時代のようにゴールを奪うことに専念ができない。

湘南戦はセンターFWにアダイウトンを置いたが、もともとワントップの選手ではない。川又堅碁が負傷離脱中で致し方ない部分はあるが、ボールが収まらないので攻撃がハマらない。この日は前から攻めてくる湘南相手にカウンターを狙っていたが、それも前になかなか繋がらない。

攻め手が見つからない中、業を煮やしたシャドーの大久保が下がってきてボールを持ち、時間を作り、組み立てる。周囲の選手は、安心したかのようにようやく動き出す。

もちろんゴールを狙っていないわけではない。

サイドからの崩しになれば、スルスルとボックス内にポジションを取る。ボールが来ればシュートを打てるという絶好のポジションにもいる。しかし、なかなかボールが出てこない。味方がミスしてボールを奪われると自陣まで戻り、必死になって体をぶつけ、足を絡めて取り返そうとする。

2-0で湘南に勝った後、服部年宏強化本部長はボソッとつぶやいた。

「嘉人が、いちばん存在感あるわ」

点を取った選手ではなく、服部はあえて大久保の名前を挙げた。

存在感――。

なんとなく耳あたりのいい言葉だが、それが逆に点取り屋としての“大久保嘉人”を稀薄にしている。本来は、大久保が点を取ることがチームの勝利のために必要なことであり、求められていることだ。

だが、チームはフィニッシュの前の段階で四苦八苦している。
2019-04-09_21h02_03
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190409-00838924-number-socc
4/9(火) 11:01配信

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