1: Egg ★ 2019/04/01(月) 22:48:56.87
正真正銘のラストプレーだった。あと1秒、耐えることができていれば、勝利はFC東京のものだった。しかし、これが鬼門というものだろうか。右サイドからクロスを入れられると、エリア内に侵入してきた森脇良太に豪快に合わせられ、土壇場で同点に追いつかれてしまう。FC東京は浦和レッズの本拠地・埼玉スタジアムで、またしても勝利を手にすることができなかった。

この地での直近の勝利は、2003年までさかのぼる。もはや相性のひと言では済まされない結末だった。もっとも、試合後のFC東京の選手たちは、悲嘆に暮れていたわけではない。むしろ、やるべきことはやったという充実感に満ちていた。前節に名古屋グランパスとの上位決戦を制し、首位に躍り出たFC東京は、代表ウイークを挟んで行なわれた2週間ぶりの一戦で、その勢いを保つことができるのか。この鬼門を突破すれば、今季J1の主役となるかもしれない。そんな予感を胸に、この試合の取材に赴いた。

しかし、立ち上がりからFC東京は浦和にボールを支配され、守勢を強いられてしまう。3バックから4-4-2へシステムを変えてきた浦和に対し、面食らった部分もあっただろう。プレスがうまくハマらず、中盤にボールを運ばれると、サイドを起点とする浦和の攻撃に対して後手を踏んだ。

とはいえ、FC東京側に動揺はなかった。強固な守備ブロックを保ち、中央への侵入は許さない。「相手にはボールを持たれていたけど、持たせるくらいの感覚で、そこは割り切ってやっていた」と永井謙佑が言うように、ボール支配は譲っても、最後の場面はやらせない。

この日だけではなく、今季のFC東京は開幕から堅守速攻を徹底し、スタートダッシュに成功している。つまりこれが、今季のFC東京のやり方である。「守備ではしっかりいくところと、ブロックを作るところをはっきりして、全体のラインもコンパクトさを保ったまま、コントロールできている」

中盤の要である高萩洋次郎は、守備組織に自信を見せる。一方で攻撃に関しては、次のように説明する。「早い攻撃を第一優先に考えています。FWにそういう特徴がある選手がいるので、彼らのよさを生かすやり方ですね」



 
攻撃面でカギを握るのは、やはり久保になるだろう。ボールを持てる選手の存在は、やはり貴重である。この日も、ボールを失ったのはわずかに1回のみ。そのドリブルの能力の高さは、J1でも屈指であることは間違いない。すでに久保は、そのレベルにまで達しているのだ。

預けどころがあれば、後方から攻め上がる時間が生まれ、攻撃の厚みが増す。バルサ復帰も噂されるなか、この17歳がチームにとどまり、シーズンを通してフル稼働できれば、FC東京の悲願のJ1制覇も決して夢物語ではないだろう。

4/1(月) 6:21配信 スポルティーバ  全文掲載
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190401-00010001-sportiva-socc&p=1

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