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名門ミランで貫く本田の流儀 483日ぶりのゴールに「一つ山を越えた」

ジェノア戦で鮮烈ミドル弾 「コースがなんとなく空いていた」

 ACミランの日本代表FW本田圭佑が、14日の本拠地ジェノア戦で約30メートルのミドルシュートを決めるなど1得点1アシストの活躍で2-1の勝利に 貢献。リーグ戦では昨季の2014年10月19日のベローナ戦以来、483日ぶりとなるゴールに「一つ山を越えた」と安堵感を示している。

 鮮やかな一撃だった。後半19分、フィールドの中央でパスを受けた本田は、ぽっかりと空いた前方のスペースにボールを持ち運ぶと左足を一閃。強烈なシュートはワンバウンドすると雨が降ってスリッピーになったピッチでスピードを増し、ゴールに突き刺さった。

「そうですね、落ち着いて、次に向けて、また準備したいなと思います。普通のシュートととらえて、チームとしては次の試合の方が大事になってくる。最低でも勝ち点を(という気持ちで)、ナポリ戦へ向けてやっていきたいなと思います」

 試合後、久しぶりのゴールの感覚に本田は高揚感を浮かべていた。サポーターからも大きな歓声が巻き起こった強烈な一撃は、狙い澄ましたものではなかったという。

「そこまで全部は見ていなかったのですが、漠然とコースが、まあ、なんとなく空いてるなという感じだった。今までの流れだと、外す流れだったけど、打って みようかなって感じで……。入る時は入りますよね。むしろ今までは、ああいうゴールが多かったでしょ。それからああいうゴールがなくなって、だいぶ間が空 いてしまったけど、とにかく落ち着いてやっていきたいです」


安堵感も漂わせ「今後の人生に生きていく」

 リーグ戦では483日という長きに渡る沈黙が続いた背番号10だが、深刻なゴール欠乏症は豪快な一撃によって解消された。苦しみを乗り越えたことにより、試合後の本田は安堵感も漂わせていた。

「みんなは僕のこと、どう思っているか分かりませんけど、良くも悪くもまたいつも通り、自分らしく。もう無理だろうと思われたところで、一つ山を越えた し、今後の人生に大きく生きていくでしょうから、またとんでもない谷底に落ちそうな時にも、僕の言葉に意味を傾けてもらえたらと思います」

 前半戦は控えの日々が続き、現地メディアからは「パンキナーロ(ベンチ要員)」という不名誉な称号を与えられた。これまでのキャリアのなかで、最も深刻 と思われるスランプに陥ったが、本田はこの日のジェノア戦で公式戦11試合連続のスタメン出場を果たし、1得点1アシストという結果を手にした。観る者す べてに大きなインパクトを与えた一撃をきっかけに、本田はこれまで以上に自分らしいプレーを貫くつもりだ。


http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160215-00010006-soccermzw-socc
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