1: 2019/02/14(木) 20:16:44.08 ID:zgjrbIQN9
サッカー

<シントトロイデン村中悠介COOにインタビュー(上)>

ベルギー1部シントトロイデンが熱い! 17年11月に日本企業のDMMが経営権を取得し、同クラブに移籍したDF冨安健洋(20)、MF遠藤航(26)が日本代表の主力へと飛躍した。FW鎌田大地(22)も日本代表入りが期待されている。DMMが参入し、本格的なシーズン元年となる今季は、10日現在でリーグ5位(1部16チーム)と健闘している。クラブ経営を担うDMMの村中悠介COO(39)に、取得の経緯や今後の目標を聞いた。【取材・構成=岩田千代巳、浜本卓也】

DMMがシントトロイデンの経営権を取得したコンセプトは、日本の若い選手に海外の舞台に活躍の機会を与え、日本サッカーを強くすることにある。村中氏は、前東京GMでサッカーの現場を知り尽くす立石敬之CEOから「日本のサッカーを強くするには、選手も指導者も欧州の舞台で実際に実戦を積むことが必要」と提案を受け、その考えに賛同。経営のプロとして多角的にリサーチした上、事業としての収益化が見込めると判断し外国人枠がないベルギーの地で1歩を踏み出した。

現在はフランクフルトから期限付き移籍中のMF鎌田を含め6人の日本人選手を抱える。欧州に比べれば日本のサッカーは歴史が浅い中で、日本人選手が“助っ人”になることに、現地世論の反発はなかったのだろうか。

村中氏 あまりなかったですね。ベルギーの人たちは結果が出なかったら文句を言おうという主義。日本人の経営になり、新聞も『日本人オーナーが乗っ取って何かやる気だ』と書かれてもおかしくない状況の中で、それがなかったんですよ。トミ(冨安)は若かったし『若手を連れてきたかな』というぐらい。大地(鎌田)になると、ベルギーはブンデスリーガのリスペクトがすごくて『フランクフルトから来た選手』なんです。2部ですが関根も同じです。

シントトロイデンを買収するほぼ同時期に、オイペンにFW豊川、当時ワースランドベベレンのMF森岡、セルクル・ブルージュDF植田がベルギーでプレー。W杯ロシア大会での日本の善戦も追い風になった。

村中氏 (元日本代表の)鈴木選手が加入した当時は1人の点だったのが、たくさん散らばって『面』になってきた感じがします。みんな活躍して『日本人、いいじゃない』というのが今なのかなと。日本人選手の人気はすごく上がった気がしています。
 
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190214-40000045-nksports-socc
日本が準優勝に終わったアジア杯では、シントトロイデンのDF冨安、MF遠藤が日本代表の主力として躍動した。当初の目的通り、日本人の若手選手が海外で経験を踏み力を付けている。村中氏は「若い選手が経験値を積み、今回の代表のように力が還元される。今のところは、元のコンセプトにはまりつつあるのかな」と手応えを口にする。

移籍もサッカービジネスの根幹だ。富安は評価額が7億円を超え、ブンデスなど他リーグから熱視線を浴びる注目株になった。そもそも、ベルギーは代表のFWルカク、GKクルトワらがビッグクラブへと羽ばたいた育成リーグでもある。村中氏は「ステップアップも応援する立ち位置」とした上で、移籍については慎重な姿勢を示す。単純なビジネスだけでなく、選手の未来を考えているからだ。

村中氏 日本人が海外挑戦しても体が小さいとか言葉など、いろんな問題で出られないのがあると思うんですよ。もちろん、本人の実力次第ですが(シントトロイデンは)少なくともコミュニケーションロスは少ないチームだと思っていますし、そもそも、そういう課題があるからこのチームをつくっている。次にステップアップする時、その先で出られなかったら同じ課題に向き合うことになる。そこまでを考えるのが僕たちのミッション。トミ(冨安)は東京五輪が控えているわけで。五輪前に僕らが夏にステップアップさせて試合に出ていなかったら…と考えると責任は重い。選択肢は選手はたくさんありますが、そこまでをしっかり僕らが考えないといけない。

早急な移籍には慎重だが、将来的には大きなビジョンがある。村中氏は、冨安が活躍する度に、プロ生活をスタートさせたJ2福岡のサポーターがSNSで「アビスパが育てた富安」など誇りを持って書くことを例に挙げこう続けた。「行って成功してるからすごく誇れるんですよ。トミがシントトロイデンからその先で出られなかったら書けない。出て活躍したらファンエンゲージメント(愛着)とクラブの格も上がる。出るからには活躍してほしいし、その勝算を見極めるのはCEOの立石と現地の強化のスタッフです」。

今冬の市場で、シントトロイデンのベルギー世代別代表DFキャスパーがクラブ史上最高の移籍金を残し上位のゲンクへと巣立った。村中氏は「中堅のクラブが、徐々に、トルコ、ブンデス、セリエ、プレミアにと年々繰り返されると格が上がるんですよ。そこも、チームの戦略に入ってくるのかなと。まだまだ道は長いですが」と見据える。フランクフルトで出場機会に恵まれなかったMF鎌田も、水を得た魚のようによみがえり、21試合12得点と活躍し、日本代表に近づきつつある。冨安、遠藤、鎌田は地元では今や有名人。地元が誇れる彼らの将来に、シントトロイデンの輝かしい未来がある。

引用元:http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1550143004

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