1: 名無し@サカサカ10 2019/01/09(水) 06:23:30.44
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酸いも甘いも知る大ベテランが、サッカー界に蔓延る問題に対して持論を展開した。

 現地時間1月7日にフランスのテレビ局「Canal +」が伝えたのは、元カメルーン代表FWサミュエル・エトーの言葉である。いまもカタールFCで現役を続けている名ストライカーは、サッカー界で蔓延している「差別」に苦言を呈したのだ。

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 現在37歳のエトーは、1997年にレアル・マドリーでトップキャリアをスタートさせて以来、バルセロナ、インテル、チェルシーなどでプレーし、世界6各国を渡り歩いてきたサッカー界の生き字引である。

 そんなレジェンドは、多くの栄光を掴んだ一方で、この世界に蔓延る差別に心を痛めてきた。バルサ時代の2006年にサラゴサと対戦した際には、敵地で相手サポーターから「モンキーチャント」を受け、自主的にベンチへ下がろうとしたこともあった。

 この問題については、大いに思うところのある彼は、同メディアのインタビューに対して、自らの引退が間近に迫っていることを示唆するとともに、セカンドキャリアで監督になることを希望するも、見えないところに存在する差別が「障壁になる」と語った。

「黒人選手で、引退後にコーチングライセンスを取得している人間はあまりいないかもしれないが、所持している人だって大勢いる。なのに、なんでトップクラブに招聘されないのか? それは、絶対的な信頼が足りないからだろう。

 黒人に対して『監督として指揮できる』っていう信頼はこの世界に存在しないし、僕ら(黒人)は二流の民族だと認識されていると感じる」

 黒人監督がいないわけではない。現在のカメルーン代表監督を務めるのは、元オランダ代表MFのクラレンス・セードルフであり、欧州でもパトリック・ヴィエラ(ニース)やティエリ・アンリ(モナコ)らが、トップリーグのクラブで指揮を執っている。

 だが、ビッグクラブなどで指揮を執る黒人監督はいまだ少ない。この問題に関して、元アーセナルのMFであるポール・デービスは、英公共放送「BBC」で、「サッカー界は多くの才能をみすみす腐らせている」と語っている。

「黒人はその多くが、『自分は指導者になれない』と感じている。黒人選手と話をすると、『たぶんうまくいかないだろう。指導者になるためのトレーニングを6年、もしくは7年やっても、たいした仕事には就けないと思う』と言っている」

 そうした“見えない差別”とも戦い続けてきたのが、他でもないエトーだ。それだけに、セカンドキャリアで監督となり、周囲の考えを改めさせるような采配を振るう姿を見てみたいところだ。

「選手としてヨーロッパで成功したから、僕は指導者としてもヨーロッパで勝ちたい」と意気込むエトーの引退後のキャリアには、大いに注目したい。

1/9(水) 5:40 サッカーダイジェスト
https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=52451 
  

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