1: YG防衛軍 ★@\(^o^)/ 2016/02/01(月) 23:41:36.80 ID:CAP_USER*.net

no title

 
カタールで開催されたAFC U-23選手権は、決勝で韓国を大逆転の末に下したU-23日本代表の優勝で幕を閉じた。
大会前の前評判は高くなく、試合もハラハラした展開の連続であったが、選手は試合毎に成長した姿を見せ、
終わってみれば6戦全勝での完全優勝となった。
スターというスターのいなかった今回の日本。
日替わりでヒーローが誕生したが、そのなかでも大会中に最も評価を高めた3人を決めてみよう。

原川 力(川崎フロンターレ)
「りきに初めて感謝してる」……イラク戦後、殊勲の決勝ゴールを決めた原川に対し、中学時代から
お互いを良く知る久保裕也がかけた言葉だ。
中学時代は天才肌の選手だったそうで、レンタル先の愛媛では10番を背負いトップ下でもプレーしている。
しかし、京都と代表では基本的にボランチで、これまでJリーグで決めた得点は僅かに1。
地味だ、谷間の世代だと揶揄された今回のメンバーのなかでもとりわけ目立たず、大会前、彼に期待する声は全く聞かれなかった。
だがチームの弱点と言われるボランチのポジションで堅実な働きを見せると、準決勝イラク戦の後半アディショナルタイム、
五輪出場を決める強烈な左足のシュートを叩き込み、一躍「時の人」に。さらに決勝の韓国戦では後半から
投入され、大逆転勝利の呼び水となった。
確かに地味な存在ではあるが顔付きや体格、プレースタイルやボールを持つ姿勢はどことなく中田英寿を彷彿とさせるものがある。
イラク戦でのシュートは、「ジョホールバルの歓喜」で岡野雅行のゴールを生んだ若き中田の左足での
シュートを思い起こさせた。この2つがどちらも「ドーハの悲劇」を払拭し、日本を歓喜に沸かせたのは偶然であろうか。

櫛引 政敏(鹿島アントラーズ)
今大会、最も「驚き」を与えたという点では彼が一番であろう。
清水エスパルスに在籍していた2013年、櫛引は日本代表経験を持つ林彰洋(現鳥栖)からポジションを奪い、
五輪出場を目指す代表チームでも正GKに抜擢される。
しかし昨年途中に清水でレギュラーを失うと、代表でもユース年代からエリートコースを歩んできた
”柏ユースの最高傑作”、中村航補がレンタル先のアビスパ福岡でセンセーショナルな活躍を見せたことで、
ファンの間では中村を推す声が高まっていた。
櫛引か中村か――守護神がどちらになるのかは今大会の注目の1つであったが、残念な形で勝負は決する。
中村が直前の負傷により離脱することになったのだ。
こうして守護神として大会を迎えた櫛引だが、実戦から遠ざかっていることもあってかその表情はどこか
頼りなさげでプレーもやや不安定であった。しかし、試合を重ねるごとに反応は鋭さを増し、負ければ
即敗退が決まる準々決勝イラン戦で好セーブを連発し勝利を呼び込むと、決勝の韓国戦でも逆転に繋がる活躍を見せたのだ。
大会序盤には不安そうに見えた櫛引はいつしか、頼もしさすら感じさせる“好漢”となっていた。
今年は鹿島に期限付き移籍することが決まっており、大ベテラン曽ヶ端準に挑むことになる。
代表でも本大会まで中村らとのポジション争いは続くだろう。だが、アジアの頂点に立ったことで
自信を付けた櫛引が守護神争いで一歩リードしていることは間違いない。

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