1: YG防衛軍 ★@\(^o^)/ 2016/01/25(月) 20:51:38.93 ID:CAP_USER*.net
日本の指導者も憧れるバルサのスタイル
 世界中から羨望の眼差しを向けられているバルセロナ。その最たる理由は彼らが繰り広げるサッカーそのものである。GKから最前線までピッチ全体で連動し、流れるようなパスワークでボールを支配する。相手に攻撃の機会すら与えないほどの支配力は多くの人々を魅了し、遠く離れた日本の地でもファンのみならず、指導者たちの口からも「バルサのようなチームが理想」と度々聞こえてくる。
 とはいえ、そんなバルセロナでも常に完全無欠ではない。マラガの本拠地ラ・ロサレーダへと乗り込んだリーガエスパニョーラ第21節、バルサは苦しい展開を強いられることとなった。先制点を決めたのはバルサだった。キックオフの笛からわずか2分、FWルイス・スアレスがゴールライン際で粘りを見せてゴール前へとボールを送ると詰め寄っていたFWムニルが流し込んだ。ムニルにとって、このゴールは今季リーグ戦初得点。ネイマールの負傷欠場はバルサにとって不安要素となり得るものだったが、代役として左ウイングを務めた彼が得点を決めたことはチームにとって朗報といえるものだっただろう。
 その後、試合はバルサのペースで進むと思われたが、実際にペースをつかんだのはマラガだった。

マラガが実践したバルサ封じのプラン
 マラガはシャルレスとチョプの2トップがバルサのCBであるヴェルメーレンとマスチェラーノにマンマークともいえるほどのプレスを仕掛ける。すると、このCBコンビはミスを連発。さらに好機とあらばカストロとファンピの両サイドに加えて、中盤のカマーチョも積極的に前へ出ることでバルサのDFは混乱。完全に中盤と引き剥がされてしまった。これはピケの出場停止によってヴェルメーレンが代役を務めていた今季序盤から、ピケの復帰直後にかけて頻発していたことだった。この日も累積警告によってピケが不在だったことでマラガのハビ・グラシア監督の狙い通りとなった。そして32分、マスチェラーノのクリアボールをマラガの左SBミゲル・トーレスが奪取し、最後はファンピが決めて1-1とした。ここまでマラガは何度もゴールに迫っており、得点が入るのは必然ともいえるほどだった。
 しかし、前半45分のチャンスメイク数はバルサの2回に対してマラガは6回、シュート数は4回に対して9回といずれも大きく上回っていただけに本来であれば2、3点は入っているべき展開だった。バルセロナを相手にチームとしては完全に上回っていながら、スコアではタイまでしか持って行けなかったことはマラガにとって失敗だったといわざるを得ない。
 後半に入ると、ルイス・エンリケ監督はヴェルメーレンに代えてマテューを投入するなど修正を図る。対してマラガは前半にかなりの運動量でプレーしていたため、選手の動きは時間を経るごとに鈍くなっていった。

サッカー=得点を奪い合うスポーツ
 それでも、後半の45分間もバルサ有利という展開ではなかった。シュート数こそ6本:8本でバルサが上回ったものの、チャンスメイク数はともに4回。武器だったはずの1対1では10回:9回でわずかながら下回る結果となり、90分を通して優れていたのは間違いなくマラガだった。しかし、勝ち点3を手にしたのは51分に得点を挙げたバルセロナ。その決勝点はリオネル・メッシのボレーによるもの。結局、両チームの明暗を分けたのはFWの得点力だったといえるだろう。サッカーは失点しなければ負けないが、得点を奪わなければ勝てないスポーツ。だからこそ、得点を取れる選手は高く評価され重宝される。

 フォーブスが発表した14/15シーズンの世界の年収ランキングを見てみると、

第1位 クリスティアーノ・ロナウド 7950万ドル(約94億4460万円)
第2位 リオネル・メッシ 7400万ドル(約87億9120万円円)
第3位 ズラタン・イブラヒモビッチ 3900万ドル(約46億3320万円)
第4位 ガレス・ベイル 3500万ドル(約41億5800万円)
第5位 ネイマール 3100万ドル(約36億8280万円)
*レートは現在のもの

 上位5人はやはりFWの選手で占められている。得点を多く決める選手はクラブやリーグにおいて象徴的な存在ともなるため、稼ぎ出す額も桁外れとなる。それはある意味ではサッカーという競技の原理なのかもしれない。

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