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酒井はミトログルの先制ゴールにも絡む

9月2日(現地時間)、リーグ・アン第4節が行なわれ、マルセイユは3-2でモナコを下した。  


 2節でニームに1-3で敗れ、前節もレンヌに苦しみながらの2-2と不調のマルセイユが、同じく1勝1分け1敗といまひとつのモナコのホームに乗り込んだ一戦、酒井宏樹は定位置の右SBで2試合ぶりのスタメン入りを果たした。

   試合は、両チームが互いに譲らず、一進一退の攻防を展開。マルセイユは過去2試合、攻撃のバリエーションが少なく、好機をなかなか作れなかったが、この日は好連係から再三相手ゴールに迫り、CFのミトログルらが惜しいシュートを幾度も放つ。

   そして前半アディショナルタイム、左サイドからの攻めでボールが右に流れたところを、酒井が相手選手と競りながらスライディングでパイエに繋ぐと、クロスはゴール前にミトログルの頭にピタリと合い、アウェーチームが1点をリードして前半を終えた。

   良いかたちで後半を迎えたマルセイユだったが、3分にその流れがガラリと変わる。GKプレのパスを受けたCBラミが中途半端なリターンをティーレマンスにカットされ、同点とされてしまったのだ。  

 ロシア・ワールドカップを制したフランス代表の一員(出場はなかったが)でもあるDFにとっては痛恨のミスとなったが、彼の悪夢はこれで終わらない。その5分後、左からのクロスにスライディングで反応するもクリアし切れず、こぼれ球をファルカオに詰められたのだ。  

 あっという間に逆転を許してしまったマルセイユは守備が混乱し、しばらくは幾度もピンチを迎える。この悪い流れを変えるため、ガルシア監督は62分にサールを下げてトバンを投入。すると、この起用が見事に当たる。

   74分、右からドリブルで侵攻したトバンが相手を引きつけてから酒井にスルーパス。右サイドを抜け出した酒井がフリーでマイナスに折り返すと、走り込んだトバンがダイレクトで合わせ、GKベナーリョの牙城を崩したのである。

   トバン、酒井の見事な連係から試合を振り出しに戻したマルセイユは勢いづく。そしてガルシア監督は88分、パイエに代えてジェルマンをピッチに送り込んだ。  

 その1分後、CKを得たマルセイユは、トバンが入れたボールをニアのジェルマンが下がりながらのヘッドでゴール左隅に叩き込み、ついに逆転に成功した。  

 自らのミスで相手に流れを与えて苦しんだマルセイユだったが、監督の打つ手がことごとく当たり、会心の2ゴールにより終了間際で逆転して敵地でライバルを下すという、終わってみればこれ以上ない痛快な結末となった。  

 2節のニーム戦では2失点に絡んでしまった酒井だったが、この日は堅実な守備と2ゴールに絡む活躍を披露。重要な勝利に、大きな貢献を果たした。  

 3試合ぶりに勝点3を手にして5位まで浮上したマルセイユ。代表ウィークのためリーグ・アンは中断期間に入り、次節は15日にホームでギャンガンと対戦する。


https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180903-00046695-sdigestw-socc


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