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1: 2018/08/31(金) 08:34:23.84 ID:CAP_USER9
チリ代表(9月7日・札幌ドーム)及びコスタリカ代表(同11日・パナソニックスタジアム吹田)との初陣に臨む、森保一新監督(50)に率いられる新生日本代表メンバー23人が8月30日、日本サッカー協会(JFA)から発表された。

 開幕前の芳しくない下馬評を覆す形で快進撃を演じ、2大会ぶり3度目の決勝トーナメント進出を果たしたワールドカップ・ロシア大会の代表メンバーから引き続き招集されたのは6人。GK東口順昭(ガンバ大阪)、DF槙野智章(浦和レッズ)、DF遠藤航(シントトロイデンVV)、DF植田直通(セルクル・ブルージュKSV)、MF山口蛍(セレッソ大阪)、MF大島僚太(川崎フロンターレ)にとどまった。

 4試合で出場機会なしに終わった東口、遠藤、植田、大島を含めて、いずれも西野ジャパンで主軸を担ったメンバーではない。さらには国内合宿の段階で故障により辞退したMF青山敏弘(サンフレッチェ広島)、最終的に落選したMF三竿健斗(鹿島アントラーズ)とFW浅野拓磨(ハノーファー96)も新生日本代表メンバーのなかに名前を連ねた。

 実に17人を入れ替えた。一時は史上初のベスト8進出へ手をかけながら、強豪ベルギーに悪夢の逆転負けを喫した悔しさ。ロシアの地で試合に絡めなかった悔しさ。そして、最終的なメンバーに残れなかった悔しさを継続しながら、平均年齢がロシア大会メンバー初戦時の28.26歳から25.35歳へ大幅に若返った点に、森保監督が就任した7月末に掲げた目標のひとつ、世代交代を推し進めていく意思が伝わってくる。

 森保ジャパンは、その初陣ではどのようなカラーを打ち出し、どのような戦いを見せようとしているのか。20人のフィールドプレーヤーに占める、ポジション別の顔ぶれを見ればおのずと察しがつく。

 まずはセンターバックを務められる選手が槙野、遠藤、植田、三浦弦太(ガンバ大阪)、初代表の佐々木翔(サンフレッチェ広島)、冨安健洋(シントトロイデンVV)と6人を数え、一方でフォワード陣が小林悠(川崎フロンターレ)、杉本健勇(セレッソ大阪)、浅野の3人しかいない点から見ても、サンフレッチェ監督時代から重用してきた[3‐4‐2‐1]が基本システムとなるだろう。

 加えて、2020年の東京五輪世代となる19歳の冨安、21歳のMF伊藤達哉(ハンブルガーSV)、20歳のMF堂安律(FCフローニンゲン)の若手海外組を初めて招集した点も、森保流の[3‐4‐2‐1]と密接にリンクしてくる。
 インドネシア・ジャカルタで開催中の第18回アジア競技大会で、森保監督は東京五輪世代となるU-21日本代表を指揮。2大会ぶりの優勝をかけて現地時間9月1日にU-23韓国代表との決勝戦に臨むこの大会でも、基本システムとして[3‐4‐2‐1]を採用している。

8/31(金) 5:00配信 The pages
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180831-00000001-wordleafs-socc 
ただ、今回のアジア競技大会を含めて、五輪代表に関しては海外クラブの所属選手に対する拘束力が発生しない。3バックの中央を担える冨安、オランダで結果を残している堂安、Jクラブを経ずにヨーロッパへチャレンジした伊藤を、今後もU-21代表に招集できる保証はない。

 ならば、JFAに選手を招集する権利が生じる国際Aマッチデーウイークで若手トリオを抜擢し、森保流の[3‐4‐2‐1]のもとでプレーさせればいい。2000年のシドニー五輪と2002年のワールドカップ日韓共催大会を指揮した、フィリップ・トルシエ監督以来となる五輪代表との兼任監督だからこそ実現可能となった、逆転の発想と言っていい。

 2つのカテゴリーの代表チームを同じコンセプトのもとでプレーさせることで、10月及び11月の国際親善試合でもA代表へ抜擢される若手が出てくるはずだ。その分、五輪代表には新たな選手が入る。同じく就任時に掲げた世代間の融合と、日本サッカー界全体の底上げにもつながってくる。

 実際、インドネシアの地で異例とも言えるメンバー発表会見に臨んだ森保監督も「最初から招集した選手を、コアなチームだとは思っていません」と、今後も積極的に選手を入れ替えることを示唆。最初の標的となるのが、来年1月にUAE(アラブ首長国連邦)で開催されるアジアカップとなる。

 一方でU-21代表には見られない要素も、A代表には加えられている。チーム最年長となる32歳の青山の招集だ。サンフレッチェ時代にコーチとして約2年半、監督として5年半もの時間を共有した青山は、この間にサンフレッチェで産声をあげ、J1を3度制覇する原動力のひとつになった「可変システム」のキーマンを担ってきた。

 基本システムの[3‐4‐2‐1]から、攻撃時にボランチの一人が最終ラインに下がって[4‐1‐5]に、守備時には[5‐4‐1]に転じてブロックを形成する。試合展開に応じて目まぐるしく変化をつけていくうえで、ボランチの状況判断力は欠かせない要素となる。

 しかも、同じメンバーで長時間練習できるクラブチームだからこそ、チーム全員の共通理解が必要となる「可変システム」を採用できた。活動時間が極めて限られる代表チームにおいては不向きとされてきたが、熟知した選手、それもキーマンが加わるとなれば話は別だ。

 濃密な経験をもつ青山を、同じく「可変システム」のもとでプレーした佐々木と浅野がフォローすることで、代表チーム内に「種」がまかれる。やがては冨安、堂安、伊藤、そして彼らに続いて抜擢されるであろう若手を介して、東京五輪代表世代にも伝播して「芽」を出していくはずだ。
ロシア大会で活躍したMF柴崎岳(ヘタフェ)やMF乾貴士(レアル・ベティス)、MF原口元気(ハノーファー96)らに加えて、常連組であるDF吉田麻也(サウサンプトン)やDF酒井宏樹(オリンピック・マルセイユ)、DF長友佑都(ガラタサライ)、MF香川真司(ボルシア・ドルトムント)、FW大迫勇也(ブレーメン)らも、新生日本代表の初陣では選外となった。

 もちろん、森保監督から見切りをつけられたわけではない。彼らの実力を把握しているからこそ、ヨーロッパの新シーズンが開幕した直後という事情も考慮して今回はあえて呼ばなかった。

 8年間にわたってキャプテンを務めた、34歳のMF長谷部誠(アイントラハト・フランクフルト)が代表引退を表明。32歳のMF本田圭佑(メルボルン・ビクトリー)も次のワールドカップはないと明言した日本代表は、急ピッチで変わらなければいけない状況下にある。
 
 だからこそ、1993年1月以降に生まれたリオデジャネイロ五輪世代はヨーロッパ組でも招集され、1997年1月以降生まれの東京五輪世代も加わった。世代交代を期す船出から「可変システム」の意識も注入したいと青写真を描く森保監督は、インドネシアから帰国する予定の来月3日にそのまま北海道へ飛び、札幌市内で始まる代表合宿の指揮を執る。

(文責・藤江直人/スポーツライター)


引用元:http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1535672063

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