1: 名無し@サカサカ10 2018/08/23(木) 09:05:25.23 _USER9
日本代表選出経験も持つ元Jリーガーで、現役引退後は解説者として活躍中の宮澤ミシェル氏の連載企画。第17回は、本田圭佑のこれまでのキャリアについて。その足跡には、彼の生き様が刻まれている。(語り手:宮澤ミシェル)

周りを認めさせ、上り詰めていった

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 今季からオーストラリアでプレーする本田圭佑は、同時にカンボジア代表の実質的な監督にも就任した。彼のプレーヤーとしてのキャリアを見ると、周りを認めさせて上り詰めていったと言える。子どもの頃に『こういう風になりたい』と書いていたのを全部実現していっているわけでしょう。

 最初オランダに行って、極寒のロシアでもやって、そこでも認めさせて。海外でもうまく自分をマッチさせたよね。とはいえオランダ、ロシアといったらそんなに大きなリーグじゃない。日本人が成し得たものとしては大きいけど、例えばヒデ(中田英寿氏)の位置にはまだ到達していない。そんな中で遂に、10番でミランに行く。日本中が驚いたよね。本田がそこまで自分を押し上げていったというのは、彼の能力を超えていると思う。それが凄い。普通はあり得ないことが、あり得たよね。ドリームだよ。

 そして、ミランでは叩かれようが何されようが、それでも彼のやっていることは認められた。結果こそ出せなかったかもしれないけど、本田という人間はこうなんだというのは示した。もう、生き様だよ。本田には、ミランというチームをもっともっと良くしたいという想いがあったんだろうなと思う。イチ選手で使われて、金持ちになればいいというわけではなくて、行くところ行くところ良くしたいんだろうね。

●中田英寿と異なる点

 聞くところによると、やっぱり本田が練習の後にやる自主トレとか、オフの時にやっているトレーニングはというのは絶大な評価だという。こんなに打ち込める奴がいるのか、と。プロを超えちゃっているんだよ。ヨーロッパ人にはできない。育ちの中にそこまで自己犠牲をしてやるというのはないと思う。

 本田はずっと『ワールドカップ優勝』って公言してきた。なんで目指しちゃいけないんだ、と。それは彼のカンボジアでのプロジェクトにも繋がるよね。どうやって未来に繋げていくかという。壮大な夢というか。それが本田だよ。

 例えばヒデは人もいいし、素晴らしい人物なんだけど、そんなに公じゃなかった。本田はそういうのは取っ払っちゃって、『何を言われようが俺はビジョンをやりたいんだ』と。すごくオープンだよね。プレーヤーとしてはヒデの方が凄いと思うけど、そこも違いで面白いよね、ということなんだ。どっちがいいかではなく、どっちもいい。

 本田は今年で32歳になった。もっと上手くなりたい、今の自分を超えたいという思いがあるはずだ。そのためにどうするかとなったら色々なトレーニングを取り入れる。プレースピードの判断を上げるのか、肉体的なところを改造するのか。選手ってこれをやればこうなる、というのを挙げながら毎年のようにやるわけじゃない?

●東京五輪出場も、ない話ではない

 本田もそういうモチベーションを保ちながら、なおかつ自分はサッカー界でこうやって生きていく、生かされていくというのを考えながら。それはカンボジアの小さい子たちの成長を手助けするだったり、アジアの強化でもあるのかもしれない。本田はビジョンを持ってまた新しい一歩を踏み出すと思う。つまり自分を利用しながらも常に自分と戦っている。それがモチベーションでしょう。サッカーのプレーにも関わってくるし、人生としての生き方にも関わってくることだよね。

 この夏から選手としてはオーストラリアでプレーするわけだけど、オーストラリアは日本のライバル。世界を渡り歩いた本田がオーストラリアに来て、一人のスターとして見られるというのは楽しみだよね。新天地で結果を出したい、東京オリンピックにも出たいという、彼にはそういうモチベーションがあるんだよね。それがある以上、プレーヤーでいられるのならどこにでも行くという挑戦だ。

 彼は彼のやり方で結果を出しそうだね。チームの一員としてどうやって自分をはめるかとか。長谷部(誠)とはまた違う形で、そのチームにアジャストして活躍してくれるんじゃないかな。

 オーバーエイジでの東京オリンピック出場を目指すみたいだね。若手が出てこないといけないのは間違いないし、最終選考の時に本田の名前も全然出ないことが理想ではある。でも、2年後どうなっているかわからない。本田も痛めている箇所はあると思うけど、うまく大きな怪我がないように繋げていってほしい。そうすれば、東京オリンピックもない話じゃないと思う


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