1:ほニーテール ★:2018/07/16(月) 02:32:41.11 ID:CAP_USER9.net
◇決勝 フランス4-2クロアチア(15日、モスクワ・ルジニキ)

優勝を逃して落胆の色は隠せない。だがクロアチアは、最後の最後まで自分たちを信じて力を振り絞った。

その象徴が、大会の最優秀選手(MVP)に選ばれた司令塔モドリッチだった。小さく細い体の、どこからエネルギーが湧き出るのか。トップ下と中盤の底を行き来し、右足でボールをさばく。素早く動き、相手のパスコースをふさぐ。W杯の最後の試合でも、仕事ぶりは普段と変わらなかった。

1点を追う前半28分。ペリシッチが中央で倒されて得たFKを託された。モドリッチが右足で右サイドに通すと、クロアチアはボールを細かくつなぎ、最後はペリシッチが左足で強く蹴り込んだ。優勝への光が見えたゴール。だがその後に失点が続き、念願は遠のいた。

3戦連続で延長にもつれこむ激闘をくぐりぬけ、たどりついた舞台。試合間隔もフランスより1日少なかった。「疲れ果てているが、トロフィーを掲げればすべてが楽になる」。その一念で戦った。

400万人余りの国民の期待を一身に背負ってきた。1990年代、母国に吹き荒れた民族紛争とモドリッチも無縁ではない。祖父を亡くし、家も失った。避難生活の中でボールを蹴った。だが「一度も自分を疑ったことはない。自分を信じ、ここまで来た」。サッカーが希望だった。

クロアチアが初出場で3位に躍進した98年大会は母国のテレビで見つめていた。「勝ち進むにつれ、特別な感情が湧いた。いつか、あのレベルに到達したいと思った」。頂点こそ逃したが、クロアチアを新たな高みへ導いた。【大谷津統一】
2018-07-16_02h54_32
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180716-00000018-mai-spo
続きを読む