1: Egg ★ 2018/07/06(金) 13:28:53.67 ID:CAP_USER9
60年ぶりにアッズーリ(イタリア代表)のいないW杯を過ごしているイタリア。

 昨年の11月に欧州予選プレーオフで敗退したときは「世界の終わり」と嘆き、「来年の夏、W杯は見ない!」と叫んでいたが、なんだかんだと言ってもサッカーが好きな国民性。世界的サッカーの祭典を無視することは不可能なようだ。試合のテレビ視聴率も予想を大きく超えて好調で、ここまでの最高視聴率は、なんと日本対ベルギー戦の38%。実に800万人が試合を見たことになる。

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 それにしても、イタリア人はどんな思いでW杯を見ているのだろうか?

 自国がW杯に出ているときは、やはり自分のチームばかりに目がいくものだ。特にイタリアは、サッカーとなると国民すべてが監督や評論家になると言われる国。大会中はどこへ行ってもアッズーリについて口角泡を飛ばす姿がみられる。だが、今回はイタリアがいないおかげで、人々は胃がキリキリするような思いもせず、リラックスして純粋にサッカーというスポーツを楽しむことができている。

 もちろん、ニュートラルというのは不可能なイタリア人だから、それぞれがお気に入りのチームを見つけ出して応援している。なかでも一番人気だったのはアイスランド。人口33万人の小国の頑張りは驚くばかりだし、なにより勝利してもイタリア人のプライドに傷はつかない。

 また、日本も意外に人気チームで、その大きな理由がアニメにある。子供の頃から日本のアニメを見て育ってきたイタリア人が、やはりサムライブルーを見て思い浮かべるのはあの作品。「リアル”キャプテン翼”が見られるのはすごい!」「ああ、ベンジ(若林)が守っていたなら!」などの声が多かった。

 反対に、強豪国に対しては反発の気持ちが強い。イタリアは世界に7カ国しかないW杯優勝経験国のひとつ。優勝回数はブラジル(5回)に次ぐ4回で、ドイツとタイの2位だ。ブラジルにはこれ以上引き離されたくないし、ドイツには絶対に追い抜かれたくないという思いが強い。

 イタリアでは「優勝する!」などと、はっきり言葉にしてしまうと、その願いがかなわなくなるというジンクスがある。だからふだんから選手や監督に抱負を尋ねても、絶対に目標を明言したりしない。それを逆手にとって、SNS上には「アルゼンチン優勝!」「ドイツ優勝!」などの呪いの文字が並んだ。

 呪いが効いたからかどうかはわからないが、今回のW杯は番狂わせが多い。ドイツ、アルゼンチン、スペイン、ポルトガルといった強豪国が早々に姿を消していくことは、イタリア人にとってはかなり溜飲が下がる出来事だった。つまり、「なーんだ、俺たちだけじゃないじゃないか」というわけだ。

 なかでも一番盛り上がったのは、ドイツのグループリーグでの敗退だ。

つづく

7/6(金) 6:50配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180706-00010001-sportiva-socc



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