1:数の子 ★:2018/06/27(水) 17:57:17.28 ID:CAP_USER9.net
ブラジル代表を率いるチッチ監督。サッカー大国の重いプレッシャーがのしかかり、多忙を極めるなかでも、ワールドカップの全試合に目を通しているという。どのチームといつ当たってもいいように、万全を期しておくためだ。もちろんそのなかには日本も入っていて、「印象深かった」と言う。ブラジルのラジオ番組に出演したときも、日本の試合のことに触れていた。そこで、優勝候補国の監督に、あらためてその感想を聞いてみた。

「日本の2試合を見たが、90分間よく動き、ゴール前によくボールを運び、見ていて楽しいサッカーだった。私はこれまで何度も日本の試合を見てきたし、対戦したこともあるが、この2戦はピカイチの出来栄えだったろう」

開口一番、チッチはそう評した。

「ポジショニング、戦術のセンス、ほぼ完璧なボールタッチ、ミスの少ないパスワーク。どれも見事だ。

コロンビア戦ではハイレベルな選手がいることも垣間見えた。プレースタイルは現代的で、特に相手がボールを持ったときの戦術は興味深い。全体を通じ選手たちが冷静だったのも印象的だった。

またセネガル戦では、攻めるたびに異なるストーリー展開を見せていた。特に驚いたのは、0-1、1-2とされて、追い上げようとしていたときほど、より危険なチームになることだった。右から、左から、中央からと、さまざまな方向からゴールを奪おうと選手が上がってくる」

しかし「追い上げているときが危険」ということは、「優位になると危険性が減る」ということだ。チッチもそこが気になったようだ。

「コロンビア戦の日本は、キックオフから勇敢に攻め上がっていたが、セネガル戦では、1点ビハインドになって、初めて自分たちの力を信じるようになったような印象を受けた。また、初戦のコロンビア戦では距離のある位置からもシュートを試み、より勝利に貪欲だった感じがしたが、すでに勝ち点3を手にしていた2戦目では、どこか”負けないように”という試合をしているようだった」

また、日本の守備には多少の問題を感じたという。

「DFとGKの間で、もっとコミュニケーションが取れるといいね。もう少し注意していたら、セネガル戦の1点目はなかったはずだ。日本のGKは優秀であることを知っていただけに、残念だった」

しかし、「全体的に日本選手のレベルはとても上がっている」と言う。

「日本の選手たちは日々強くなっている印象を受ける。相手に振り回されず、しっかりと自分たちのサッカーができる。多くの選手たちがヨーロッパでプレーしていることもうなずけるよ」

「特に気になった選手は?」と聞くと「イヌイ」という答えが返ってきた。また、西野朗監督には、「その勇気を讃えたい」と言う。

「W杯直前のあの時期にチームを引き受けるというのは、どの監督にとっても並大抵のことではない。にもかかわらず、日本の監督はいい仕事だけではなく、奇跡も起こそうとしている。短時間のうちに、しっかりやるべきことをした証拠だ。拍手を送りたい」

最後に、今後の日本のことを聞いてみた。

「日本はいまだ75%の力しか出していないように見える。より勝利に貪欲になれば、日本はもっと危険なチームになる。このロシアの地で、新たな日本サッカーの歴史が書かれるかもしれないね」

リカルド・セティオン●文 利根川晶子●翻訳
2018-06-27_23h34_58
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180627-00010003-sportiva-socc
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