1:Egg ★:2018/06/22(金) 23:45:46.81 ID:CAP_USER9.net
コロンビア戦の前半3分。PKを獲得してキックに向かうとき、香川真司の表情は自信たっぷりだった。

ボールを抱えて離さず、審判とコロンビアの選手のやりとりを眺めている。そして笑みさえ浮かべながら、相手GKダビド・オスピナと会話をかわす。ペナルティスポットに置いたボールの位置がずれていると相手選手に指摘され、審判に修正を求められると、何やら文句を言いながら、それに従った。

細かなステップで助走し、GKとの間合いを測りながら右足で蹴り込んだキックは、日本にとって、そして香川自身にとっても待望の先制点となった。コーナーフラッグの近くに膝で滑り込んで喜びを爆発させた。おなじみのポーズにチームメイトが続いた。

「先制点はすごく大事だと思う。それしか頭になかったので、やっぱり喜びの感情は出ました」

試合後、「すごく喜んでいたようだったけど?」と指摘されると、「そうですね、もうちょっと落ち着いたほうがいいんじゃないかとは思いますけど。本当に大事なスタートだったので、よかったなと思います」と、少しはにかみながら答えた。

香川が自信を取り戻しつつあるように見えたのは、昨年12月ごろだった。

この4年間の香川を振り返ると、2014年6月にブラジルW杯で惨敗を喫したあと、9月にはマンチェスター・ユナイテッドからドルトムントに出戻っている。ドルトムントはそのシーズンでユルゲン・クロップ時代が終焉を迎え、2015~16シーズンからトーマス・トゥヘルが指揮をとるようになった。

そのトゥヘルのもとで、香川は徐々に出場機会を失っていく。システムは4-3-3や3-4-3となり、トップ下などの香川が得意とするポジションで起用されることも減った。トゥヘルのサッカーは、細かな決まりごとも多かったが、基本的には個人の能力に負うところが大きかった。守備においてはフィジカルの強さが求められ、攻撃においては個のスピードを活かすパターンが主となっていき、チームの中で香川の影は薄くなった。

2016~17シーズンをもってトゥヘルが去り、ペーター・ボスがやってくると、光明が差したかに思われた。だが、ボスはポゼッションサッカーを掲げたものの、チームは守備面の不安定さばかりが目立って低迷。負傷も重なって、香川の出番は少なかった。

ところが昨年12月、新監督にペーター・シュテーガーが就任すると、ドルトムントに上昇気流を起こしたのは香川だった。香川が出場した第16節から第22節までの7試合は4勝3分。逆にその後、香川が負傷して出場しなくなった第23節から第34節までの12試合は5勝3分4敗と、香川の存在感は数字がはっきりと物語っている

つづく

6/22(金) 17:50配信
2018-06-23_01h19_06
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180622-00010007-sportiva-socc&p=2
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