1:3倍理論 ★:2018/06/12(火) 11:58:01.75 ID:CAP_USER9.net
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求めらえる下の世代の底上げと躍動

ロシア・ワールドカップ初戦のコロンビア戦(19日/サランスク)がいよいよ1週間後に迫ってきた。本日12日15時(日本時間22時)にオーストリア・インスブルックで開催される国際親善試合・パラグアイ戦が本番前最後の重要なテストマッチとなる。対戦相手のパラグアイは、ロシア大会本戦出場を逃がしたものの、FIFAランキングは32位と61位の日本より格上となる。

西野朗監督率いる新体制が本格始動して3週間が経過した。チームの戦い方や方向性が完全に定まったわけではないが、指揮官はあえてこの試合をこれまで控え組だったメンバーのテストに使うことを明言した。そのアプローチには大きなリスクも伴うが、チャンスを与えられる面々にはチームの流れをガラリと変えるようなインパクトを残してもらうしかない。

パラグアイ戦の先発は、GK東口順昭、DFが右から酒井宏樹、植田直通、昌子源、長友佑都、ボランチが右に山口蛍、左に柴崎岳。2列目右は原口元気、同左に乾貴士。トップ下に香川真司、1トップに岡崎慎司という陣容が有力視される。一方で、11日の前日練習では、右サイドバックに遠藤航、左SBに酒井高徳が入り、山口がアンカーに陣取って香川と柴崎がインサイドハーフ、右MFに武藤嘉紀が回るという4-3-3の形もテストされた模様だ。

西野監督がどちらを採用するかは分からないが、フレッシュな面々で臨むことは間違いない。ヴァイッド・ハリルホジッチ前監督時代からずっと出ずっぱりだったGK川島永嗣、DF吉田麻也、MF長谷部誠といった主軸が不在になることも確実視される。このメンバー構成でどこまで南米の強豪国に迫れるのか。そこは、ロシアW杯後を視野に入れても注目すべき重要ポイントだ。今こそ、若い世代の躍動に大きな期待を寄せたい。

「サブ組で勝てれば、またチームとしてよい競争になる。スタメンで出ていた選手たち含めて(チーム全体が)ピリッとした雰囲気で練習に臨めるようになるかもしれない。チームを引き締めるきっかけになる気がする」と、2016年リオデジャネイロ五輪世代のリーダーである遠藤は語気を強める。

下からの底上げがなければ、チームはいつまでも活性化されない。2010年南アフリカ大会経験者が5人、2014年ブラジル大会経験者が11人、平均年齢28.3歳という実績重視の現代表に新たな風を吹かせる意味でも、彼ら若手世代には何らかの存在感を示してもらう必要がある。

パラグアイ戦の先発予想メンバーで言えば、最終ラインを統率するであろう昌子と植田、司令塔役を担う柴崎らがそこに該当する。とりわけ、センターバックの2人はロシアを含め、近い将来の日本代表を担っていく必要がある。それだけの能力と存在感をここで発揮できれば、吉田や槙野智章らアラサー世代へのさらなる刺激にもなるだろう。彼らに何らかのアクシデントが起きないとも限らない。今こそ底力を示すべき時だ。
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