1:Egg ★:2018/06/07(木) 07:54:08.44 ID:CAP_USER9.net
◇日本代表W杯事前合宿(2018年6月5日 オーストリア・ゼーフェルト)

14日開幕のW杯ロシア大会に向け、オーストリア・ゼーフェルトで事前合宿中の日本代表が5日(日本時間6日)、06年のジーコジャパンをほうふつさせるシュート練習を行った。前線の選手を中心にシュート数は合計228本。4バックと3バックの併用を掲げる西野朗監督(63)は急ピッチでのチームづくりを強いられる中、連係面の確認ではなく決定力の強化に取り組んだ。チームは7日、親善試合スイス戦を行うルガノに移動する。

雄大な自然に囲まれた練習場に、ボールを捉える乾いた音が響き渡った。ピッチ西側のゴールに向かい、原口、武藤、香川、大迫、柴崎、宇佐美がパス交換やドリブルでのカットインから何度も足を振り抜いた。東側ゴールでは岡崎、乾、浅野、井手口が、休みを入れずに左右の足で交互に5~7本蹴り続けるインターバル形式を各5セット。西側から移動した原口、香川も途中から加わり1セットをこなした。約20分。計228本のシュートが乱れ飛んだ。

西野監督は「フリートレーニングです」とシュート練習が自主練習だったことを明かしたが、直前まで行われた全体練習もフィニッシュに特化したメニューだった。両サイドからのクロスやプレースキックに対し、各キックごとに攻撃陣、守備陣に分かれた選手たちがゴール前に突進。フリーの状態で攻撃陣はシュート、守備陣はクリアを約40分間も繰り返した。ウオームアップを除けば、これが唯一のメニュー。山口は「そこまで深い説明はなかった。シュートのみの練習は今までなかった。記憶にない」と目を丸くした。

12年前をほうふつさせた。ジーコ元監督は06年W杯ドイツ大会を控えた5月9日の親善試合ブルガリア戦でシュート20本を打ちながら1―2で敗れると、2日後の練習で戦術確認を排除。選手にシュートだけのメニューを課し、計591本を打ち込ませた。W杯本大会1次リーグ最終戦ブラジル戦に向けた練習も同様でシュート数は計506本に上った。

西野ジャパンは4日の紅白戦で本田をトップ下に置く4―2―3―1布陣を採用。14年W杯ブラジル大会を戦ったザックジャパンを想起させたが、この日はジーコジャパンへの回帰をにおわせた。雨あられのようなシュートを浴びた東口は「最後の精度が上がらなければ戦術もクソもない。こういう日も必要」と前向きだ。

ジーコ時代は単調なシュート練習の連続に批判の声も上がったが、格上ぞろいのW杯を勝ち抜くには少ない好機をものにする決定力が不可欠。0―2で敗れた5月30日のガーナ戦後には視察したジーコ氏から「シュートを打つ意識が低かった」とダメ出しされている。“神様のお告げ”に従った形のフィニッシュ強化が吉と出るか。

【日本代表の過去W杯シュート決定率アラカルト】

▽98年フランス大会 3試合で合計シュート数は55本。1試合平均18.3本は出場5大会で最も多い数字だが、ゴールは第3戦のジャマイカ戦で中山が決めた1点のみ。決定率は1・8%と低調で得点力不足を露呈した。

▽02年日韓大会 4試合で合計5得点。稲本が2点、鈴木、森島、中田が各1点を叩き出し初のベスト16に進出した。合計シュート数は37本だったが決定率は13・5%で他の大会を大きく引き離す。

▽06年ドイツ大会 中田ら中盤にタレントをそろえて大会に臨むも、チャンスは多くなかった。3試合で合計シュート数27本は5大会で最少。決定率は7・4%だった。得点は初戦のオーストラリア戦(中村)と3戦目のブラジル戦(玉田)の2点に終わった。

▽10年南アフリカ大会 本大会直前に岡田監督が施した戦術変更が功を奏して、ベスト16入り。守備的とも言われるが1トップに入った本田の2点を含む4得点(4試合)は02年に次ぐ。合計シュート数は42本で、決定率は9・5%だった。

▽14年ブラジル大会 合計シュート数は3試合で46本。10年大会とは対照的に攻撃的な戦術でチャンスを多くつくった。しかし、得点はコートジボワール戦とコロンビア戦の2点だけ。さらに決定率は4・3%にとどまった

スポニチ 6/7(木) 6:02配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180607-00000044-spnannex-socc

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