1: 名無し@サカサカ10 2018/05/04(金) 15:41:24.60 _USER9

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 たくさんの評論家が、バルセロナとレアル・マドリードの強さを紐解く。それも有益だが、実際にピッチで対戦した選手しかわからない、相手の強さも絶対に存在するものだ。

柴崎と乾が肌で感じた2強の強さ

 5月6日(日)、この2大メガクラブが激突する“伝統の一戦”クラシコが行われる。シーズン前半の対戦では、当時不調だったクリスティアーノ・ロナウドがチャンスで空振りに終わり、バルセロナが伝統の3トップを応用した[4-4-2]を展開。攻守両面でハイブリッドな戦いを見せ、チームの新しい可能性を示したバルセロナが、アウェイで0-3の勝利を飾っている。両者のチーム状況を反映したこの結果は、シーズン全体に影響。バルセロナはその後リーガ不敗記録を樹立して、4試合を残しリーグ制覇を達成。レアル・マドリードもシーズン後半には調子を上げ、UEFAチャンピオンズリーグ最多優勝へ迫る勢いだ。今季も2強の強さ、そしてクラシコが世界のサッカーシーンをリードする試合なのに変わりはない。

 その、一言で表現できない2強の強さを、ヘタフェに所属するMF柴崎岳はこう語る。

 「レアル含めてバルサもそうですが、上位のクラブは、それぞれ独特のスタイルがある。色があって、それは優劣つけられないというか、もともとスタイルが違うので、彼らと対戦する時はいつもと違った策を講じなければならない。もちろんレベルの高い選手をそろえていますし、それぞれに合った対策を考えなければならないのはあります」

 エイバルの乾貴士も同じように、2強と対戦した手応えを聞くと個人の差をあげた。

 「どうしても差はある。チーム力の差というか個々の差が一番大きいですね。それはすごく感じるので、自分の『個』の面で見ると(張り合うのは)すごく難しい。なかなか何かを達成できたという試合はないです」

 個々の技術・レベルの高さに加え、自分たちの戦い方を確立している。そして、それを続けてきた歴史。その伝統もチームの強さの一つだ。それは簡単に追いつけるものではない。

見るものも戦うものも楽しませるクラシコ

 それでも、柴崎はクラブW杯でレアル・マドリード相手にゴールを挙げ、リーガでは移籍後初得点をバルサから奪った。乾が昨シーズン最終節バルサ戦で決めたゴールは、スペイン国内で話題をさらった。すでに彼らは、2強相手に勝負できるところまで登ってきている。

 2年前のクラブW杯決勝でのレアル・マドリード戦を振り返り、柴崎が一番に口にするのは悔しさだ。

 「負けて悔しい思いの方が当時強かったですね。ゴールを決めても、試合に勝てないと全然満足できなかった。勝てるチャンスがあった分、もっとうまくできたという思いもあります。やり切れなさというか、リベンジじゃないですけど『彼らのようなクラブと対戦して次は勝ちたい』『選手としてさらに成長して彼らと対等に戦いたい』と感じた1試合でした」

 乾も相手の強さは認めたうえで、勝利の可能性を見出している。

 「特にホームのイプルアでチームで戦う時は、ファンの声援もあるし、ピッチが小さいので自分たちのプレッシングがすごく効果的になる。今年、レアルともバルサとも試合をしましたが、すごくいいサッカーができていた感触はあります」

 すでにバルサとレアル・マドリードは、届かない世界の巨人ではない。追いつくのは難しくとも、日本人選手にとって2大メガクラブは、全力を尽くして挑戦する意味のある、目標の一つになった。そして、柴崎と乾の2人から聞かれた共通の言葉は、やはりサッカーをするものにとって一番純粋な気持ちである。

 「(クラブW杯決勝は)実際に、レアルの強さをよく知らない分だけ、怖いもの知らずで勇敢に闘えた部分も鹿島アントラーズにはあった。今になってわかる凄さもありますし、やはり勝つのは容易ではないです。でも、脅威というより、そういった舞台で試合できる楽しさの方が勝っていた気がします」(柴崎)

 「(2強と)差が縮まったとかは口にできないですけど、とにかく言えるのは毎回楽しいってことしかないですね。やっぱりああいうチームとやれるのは幸せなこと。相手が真剣かどうかもわからないけど、自分たちが必死でやれるのが、すごく楽しいです」(乾)

 見るものも、戦うものも楽しませる、極上のサッカー。それがバルセロナとレアル・マドリードであり、伝統の一戦クラシコである。

2018年5月3日 21時0分
http://news.livedoor.com/lite/article_detail/14666746/

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