1: Egg ★ 2018/03/24(土) 19:26:49.95 ID:CAP_USER9
途中交代で初代表を飾った中島翔哉のロスタイム弾で、日本は仮想セネガルに1-1で引き分けた――といえば、特段、悪いニュースには聞こえない。新星の誕生にはしゃぐことも、そう恥じるべきことではない。

しかし、相手は仮想セネガルであって、セネガルではない。セネガルに似たチームかもしれないが、セネガルより弱い、W杯アフリカ予選で敗退したマリだ。本大会出場を果たした日本としては、少なくとも試合内容では上回らなくてはならない相手。そこにやっとのことで引き分けた。悲観的にならざるを得ない。内容の悪さが目についた一戦だった。

さらに言えば、ハリルホジッチの無計画な強化策が露わになった試合だった。このマリ戦を経て、セネガル対策としてどんな収穫を得たのかという前向きな話をする余裕を、いまの日本は悲しいかな、持ち合わせていない。

対戦国との戦い方を模索する前に、自らに心配すべきことが山積しているからである。自軍が固まっていない。未完成品そのもの。日本は過去5回、W杯本大会出場を決めているが、その中では、2010年南アフリカW杯に臨んだ第2次岡田ジャパンに匹敵する前途多難ぶりだ。

なにより中心選手が見当たらない。チームにヘソが存在しない。誰がスタメンか、誰が中心選手か判然としない点は、本番まで3カ月を切ったいまとなっては、セールスポイントにはならない。むしろ心配の種。激しさを増す代表選考レースが、混沌状態を煽っているようにしか見えない。生き残りを懸けたサバイバルレースといえば聞こえはいいが、対戦国に目を向ける余裕がないのだ。

それはハリルホジッチの場当たり的なメンバー選考に起因する。「2018年6月から逆算できていない」と、これまで口が酸っぱくなるほど指摘してきたが、それがいま、白日のもとに晒された状態にある。中心選手と言われて即、連想するのは長谷部誠だ。

ハリルホジッチから「キャプテンらしい選手」と称される経験豊富なベテランが、後半15分、ピッチを退いたのはどういうわけか。お疲れ様的な意味合いのある交代でないことは確かだ。三竿健斗を試してみたかったこともあるだろうが、それ以上に、肝心のプレーに問題が目立ったからだと思う。

前半終了間際、長谷部が右サイドに送った横パスは、相手への完璧なプレゼントパスになった。一気に自軍ゴールまで運ばれ、あわやというピンチを招くことになった。こうしたあってはならないレベルの低いミスを、中心選手が犯してしまうところに日本の問題が潜んでいる。

所属のフランクフルトでそうであるように、相手のプレッシャーを浴びにくい最終ラインでプレーするなら、長谷部はベテランらしさを発揮できるかもしれない。だが、中盤を任せるのは厳しい。長谷部が務める守備的MFは、現代サッカーにおいてはチームのヘソ。まさに司令塔のポジションだ。キャプテンシーだけでは務まらない、高度で難しいポジションになっている。

ここが決まらなければ、チームは熟成していかない。なにより試合運びに問題が出る。いいリズム、いい流れは期待できない。自分のプレーに汲々(きゅうきゅう)としている34歳のベテランに、この役が難しくなっていることは、すでにわかっていた話だ。後任を誰にするか、もっと早い段階から探っておかなければならなかったのだ。

しかしハリルホジッチは、目先の安定感欲しさにそれを怠った。長谷部を最終ラインで起用するテストも行なっていない。日本の問題は数あれど、一番は中心選手が中心選手らしいプレーを発揮できそうもない点にある。

つづく

24日(土) 17:41配信 web sportiva
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180324-00010005-sportiva-socc

引用元: http://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1521887209/

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