1:shake it off ★:2018/02/20(火) 16:08:15.31 ID:CAP_USER9.net
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セレッソ大阪がクラウド・ファンディングをしている

マクアケ(Makuake)という、クラウド・ファンディングのサイトがある。クラウド・ファンディングとは、あるプロジェクトや仕事のために、インターネットを使って、小額の出資を個人にお願いするものだ。そのサイトを眺めていたら、面白い案件をみつけた。セレッソ大阪のクラウド・ファンディングのページだ。期限は、2018年2月28日までの残り僅か。そして、目標金額は600万円だが、2月21日時点で、半額も集まっていない。

セレッソ大阪は、Jリーグ所属で昨年のルヴァンカップの覇者だ。そんな人気サッカー・チームがクラウド・ファンディングを行っていることに非常に興味がある。そして、セレッソ大阪という有名なチームであれば、このクラウド・ファンディングに、もっとお金が集まっても良いのではと思うが、そうなっていない。そこで、このクラウド・ファンディングの取り組みについて、マーケティング視点で、特に問題点を考察してみる。

バナー広告の失敗

クラウド・ファンディングの仕組みは、まずクラウド・ファンディングを行っていることを告知するところから始まる。私のように、マクアケのサイトに何かないかと探している人もいるだろう。今回の場合、支援して欲しいのはセレッソ大阪のファンだろうから、一番の告知はセレッソ大阪のファンクラブや、セレッソ大阪のサイトなどになるだろう。まずは、セレッソ大阪のサイトを見ると、このクラウド・ファンディングの情報は見あたらない。
 
探してみると、「まいど!セレッソ」というセレッソ大阪の公式ファンサイトには、クラウド・ファンディングの情報があった。なんともよくわからないバナーになっている。実際のバナー広告は、ここに掲載しないので、サイトhttp://www.mycerezo.jp/のバナーを探して欲しい。ページの最初の部分に、背景が赤いバナーが見つかるはずだ。

バナー広告には「0INJURY PROJECT」「ハナサカクラブ10周年記念誌発刊!」「目標金額600万円。クラウド・ファンディング実施中2018.02.27 18:00まで」と複数のメッセージが書かれている。このバナー広告を最初に見た人は、ほとんどクリックしないのではないだろうか。理由は、単純にわかりにくいからである。バナー広告の基本は、バナー広告の先に、どのように魅力的なことがあるか、どのようなお願いしたいことがあるのか、わかりやすく伝える必要がある。

広告では、バナー広告も含め、「わかりやすさ」が重要なのである。しかし、このバナー広告はわかりにくい。その理由は、メッセージが3つもあることである。なぜ、3つのメッセージがひとつのバナーに載るようになったのだろうか?きっと、一番伝えるべきことが何か悩んでしまい、メッセージをひとつに絞ることができなかったのではないだろうか?

クラウド・ファンディングの本当の目的は

では、このクラウド・ファンディングの本当の目的はなにだろうか。今回のマクアケの該当ページを確認してみる。

まず、クラウド・ファンディングのタイトルは、「【セレッソ大阪】もう選手にケガで悔しい思いはさせない。世界最高の環境を皆で創ろう」というタイトルである。これだけでは、何にお金が必要なのかわからない。そこで、支援するコースをいくつか見てみる。

3,000円コース
◆ ハナサカクラブ10周年記念誌にご芳名記載(小サイズ)
◆ セレッソ大阪LABからのお礼メッセージ
◆ 今後のプロジェクトの進捗報告
とある。あれ、今後のプロジェクトとあるが、このプロジェクトとは何だろうか?「ケガで悔しい思いはさせない。世界最高の環境を皆で創ろう」というのがプロジェクトなのか?でも、ここだけでわからないので、他のコースも見てみる。

100,000円コース(税込)
◆ 酸素カプセルへのご芳名
◆ ハナサカクラブ10周年記念誌
◆ ハナサカクラブ10周年記念誌にご芳名記載(特大サイズ)
◆ セレッソ大阪LABからのお礼メッセージ
◆ 今後のプロジェクトの進捗報告
とある。ここでも「今後のプロジェクト」という言葉が出てくるが、初めて「酸素カプセル」という「購入物」の名前が出てくる。
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