1: 名無し@サカサカ10 2017/12/22(金) 18:47:31.84 _USER9

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サッカーの天皇杯は23日に準決勝が行われます。

 2日に終わったJリーグから間が空いて、モチベーションの部分でもコンディション面でも難しい状況で4チームが戦い、元日の決勝を目指します。

 そんな中、19日に来年の天皇杯のスケジュールが出ました。準決勝は12月16日、決勝は12月24日のクリスマスイブ。これは、2019年のアジアカップが1月5日に開幕することによって、早められた措置です。

■セ大阪、超多忙になるかも

 Jリーグの秋春制への移行は事実上、凍結されましたが、天皇杯の日程については、日本サッカーの未来に関わる大きな問題です。例えば、今回ベスト4に残っているセレッソ大阪は天皇杯で優勝すれば、来年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を本戦からスタートできます。ただし天皇杯で優勝できず、Jリーグ3位、つまり日本のチームの4枠目としてACLに出場すると、1月30日のプレーオフから戦わなければなりません。仮に天皇杯決勝で敗れると、プレーオフまでの間隔が1カ月もありません。長いシーズンを戦ってきた選手たちからすると、オフが短すぎます。

 さらにACLの19、20年大会は本戦から出場できる日本のチームは、現状の3チームから2チームに減るという情報も入ってきています。今回のセレッソ大阪のようにプレーオフからスタートするチームが、もう1チーム増えるということです。

■「風物詩」と感じてきたが…

 クラブW杯を含めて、近年の日本サッカー界は日程が立て込んでいます。天皇杯決勝を元日にすることにこだわらず、動かす必要があるのではないでしょうか。もちろん、子どもの頃から元日の天皇杯決勝をテレビで見ていて、個人的には風物詩としても「いいな」と感じていました。プロになってからは1996年元日に名古屋で優勝を経験し、選手としても本当にすばらしいものだと体感しました。ただ、それ以上に現在の選手たちのコンディションを考えると、そろそろスケジュールを変える時期に来ているのではないでしょうか。

 一つの「縛り」だった国立競技場での決勝開催も、新国立競技場の建設工事のため、今年の元日は吹田スタジアムで行われ、今回も埼玉スタジアムと、違う場所で行われ始めています。

 オフの確保だけでなく、Jリーグ終盤の盛り上がりを考慮すると、天皇杯決勝はリーグの最終節前に終えておくことが、一つの指標でしょう。ルヴァン杯やACLとの兼ね合いもあり、そうした日程が組めるかどうかですが、ACL出場クラブについては現行の2回戦からの登場ではなく、シードするなどの工夫ができるかもしれません。

■ハードル高いと言うけれど

 以前からずっと、元日決勝を動かすことはハードルが高いと言われてきました。しかし来年と同様、15年1月のアジアカップの時も、代表の日程を考慮して、決勝は14年12月13日に繰り上げられています。つまり、元日からずらされる実例は出てきているわけです。選手のコンディションを最優先し、元日の決勝を動かし、それを定着させることを考えるべき時期に来ているのではないでしょうか。

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 なかにし・てつお 1969年生まれ、名古屋市出身。同志社大から92年、Jリーグ名古屋に入団。97年に当時JFLの川崎へ移籍、主将として99年のJ1昇格の原動力に。2000年に引退後、スポーツジャーナリストとして活躍。元日本サッカー協会特任理事で、現在は日本サッカー協会参与。このコラムでは、サッカーを中心とする様々なスポーツを取り上げ、「日本の力」を探っていきます。

2017年12月22日 16時44分 朝日新聞デジタル
http://news.livedoor.com/lite/article_detail/14065957/

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