1: 2017/12/10(日) 19:22:47.60 ID:CAP_USER9
■リーグ戦とは異なっていた本田の起用法

9日、UAEのアブダビでクラブW杯準々決勝が行われ、本田圭佑の所属する北中米カリブ海王者パチューカは、アフリカ王者のウィダード・カサブランカに延長戦の末1-0で勝利した。
本田は中盤でプレーし、正確なパスから何度もチャンスを演出。大舞台で持てる力をいかんなく発揮した。(文:河治良幸)

UAEで行われているクラブW杯。本田圭佑を擁する北中米カリブ海王者のパチューカは延長後半にホナタン・ウレタビスカヤのクロスからビクトル・グスマンが渾身のヘディングシュートを決めてアフリカ王者のウィダード・カサブランカを破り、南米王者グレミオの待つ準決勝への進出を決めた。

この日の本田は[4-3-3]、流れによっては[4-1-4-1]に近い布陣で右のインサイドハーフに入り、ショート3本を放っただけでなく、多くの局面でチャンスの起点として機能した。
ボールポゼッションはほぼイーブンの展開の中で、パチューカがカサブランカの倍以上のチャンス、そしてシュートシーンを生み出したのは本田の貢献も大きい。

最近のリーガMX(メキシコリーグ)や決勝に進出しているコパMXでは右ウィングを担うことが多かった本田だが、ディエゴ・アロンソ監督は中盤のインサイドハーフでグスマンと並ぶ形を取らせ、右ウィングにはウルグアイ代表のウレタビスカヤを起用した。1つ理由として考えられるのはアフリカ王者が[4-3-2-1]をベースに中央を固める傾向が強いことだ。

そうした状況で本田がアンカーのホルヘ・エルナンデスとともに中盤で相手のプレッシャーを引き付けながら、右サイドのウレタビスカヤ、時に右サイドバックから攻め上がるホセ・マルティネスを使うことで攻撃に推進力を出した。
そして2列目からの飛び出しを持ち味とするグスマンがゴール前まで飛び出し、本田がその1つ前のスペースでフィニッシュを狙う形を取ることでアフリカ王者のギャップを突く形を取っていた。

そのスタイルが象徴的に表れたのが19分のシーン。前線の中央に構えるアンヘロ・サガルが手前に引きながらボールをつなぐと、それを受けた本田が1タッチで右スペースのウレタビスカヤを使い、惜しいクロスまで持ち込ませたシーンだ。
これはおそらくトレーニングから仕込んでいた形であり、右サイドバックのマルティネスが絡むケースなどバリエーションもあるが、カサブランカの守備スタイルをうまく利用したチャンスメイクだった。

2017年12月10日(Sun)13時15分配信
https://www.footballchannel.jp/2017/12/10/post245881/
■準決勝の相手は南米王者グレミオ。本当の勝負はここから

ただ、この日は17-18の前期リーグで8得点を記録したグスマンがフィニッシュの精度に苦しみ、左サイドのエリック・アギーレも精彩を欠いたことで、
チャンスを作りながらなかなか決められないまま延長戦までもつれ込んでしまったのは流れからすると勿体ない部分でもあった。

中盤の起点として機能した本田もさらにゴール前で絡めれば理想的だったが、右サイドの時よりも攻守のバランスを取りながらウレタビスカヤやグスマンの良さを引き出す役割は十分に出していた。

90分どころか120分フル出場して勝利に貢献した本田。5ヶ月前のパチューカ加入時は右ふくらはぎに違和感を抱え、メキシコデビューを果たしてからもしばらく途中出場が続いていた状況から、
クラブでの評価や信頼も含めてここまで上げてきたことは評価できる。

ただ、本当の勝負はここから。南米王者のグレミオはレアル・マドリーのような列強の代表クラスをズラリと揃えるクラブではないが、個人の技術が高い選手が多い上にチームとして非常にまとまっている。

メキシコのクラブは南米との戦いに慣れている部分はあるが、それはグレミオにとっても同じ。中盤の主導権を奪い合うような展開も予想されるが、
もし本田がカサブランカ戦と同じく中盤のインサイドハーフを担うのであれば、試合のキーマンと言うべき存在になりうる。

そこでのパフォーマンスは東アジアE-1サッカー選手権を“国内組”で戦っているヴァイッド・ハリルホジッチ監督にも伝わるはずだが、
まずはチームをメキシコ勢、北中米カリブ海王者として初の決勝に導く活躍ができるかどうか注目したいところだ。

(文:河治良幸)

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引用元:http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1512901367
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