◆プレミア◆スコールズ「（GL敗退に）驚いている現状こそ大惨事だよ！（＝現実見ろよ）」

マンUの英雄スコールズ氏　冷静に古巣の惨劇を一刀両断
　マンチェスター・ユナイテッドは8日のUEFAチャンピオンズリーグ（CL）グループステージ最終節のヴォルフスブルク戦で、2-3の逆転負けを喫した。試合前まで3位に位置していたPSVがCSKAモスクワに2-1で勝利したため3位に転落し、ヨーロッパリーグに回る羽目になった。

…（中略）…

「ユナイテッドは単なる凡庸なチームに見えた。本当に。平凡なチームの凡庸なパフォーマンス。この結果に驚くことこそが大惨事だと思う。これは惨事でもなんでもない。私に（敗退の）驚きはないからだ」

　就任以来、500億円近い補強費をつぎ込んだファン・ハール監督のチームを、この日も一刀両断にぶった切っていた。ユナイテッドの司令塔として数々のタイトルを手にしてきたスコールズ氏は、現在のチームに対し「リスクと創造性に欠ける」などと指摘。偉大なOBの批判を快く思わなかった指揮官は、「お金のためにしゃべるのか！」など解説業を批判。「言葉で私は傷つかない」と対抗していたが、スコールズ氏の苦言を覆すことはできなかった。

16強に進出した2チームにも容赦なし
　ユナイテッドの代わりに、ヴォルフスブルクがクラブ史上初の16強進出を決め、オランダの強豪PSVが2位通過を果たした。

「チャンピオンズリーグでは、ほぼ全試合で情けない試合をしていた。本当に（楽すぎて）ショッキングなグループだったのに……。この2チームが準々決勝に行けるチームだと思うのか？ 　私は無理だと思う。どんな相手と次に対戦しようとノックアウトされるだけだと思うよ」

　突破が容易と見られていたグループでよもやの高転びを演じ、ドイツとオランダの2チームの後塵を拝したユナイテッド。16強に進出した2チームに対しても「準々決勝には進めない」と辛辣なコメントを残したスコールズ氏は、古巣への愛の大きさゆえか、最後まで不甲斐ないパフォーマンスを演じるチームと指揮官に容赦なかった。