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注目度急上昇のインドサッカー。新リーグの現状やいかに?

インドで新たに発足したプロサッカーリーグ「インド・スーパーリーグ(ISL)」が話題だ。 インドの人気スポーツといえば、一にも二にもクリケットと言われるほどで、世界2位の人口12億5000万人を誇るものの、サッカーに関しては長い低迷が続き、最新のFIFAランクでも159位。しかし、10月12日に産声を上げたISLは、その参加する選手や監督の豪華さに一風変わったリーグ方式も手伝い、にわかに注目を集めている。

得点時には打ち上げ花火、一方でスタジアム外は……。 地元の熱狂度も気になるが、スタジアムの入りは、広いインドだけに各地域によってバラつきはあるが、概ね1万人から3万人といったところ。筆者も実際に現地で複数の試合を取材してきたが、ユニークなのは各スタジアムにはそれぞれDJがおり、チャンスの際には音楽で煽り、得点が入れば盛大に花火を打ち上げ盛り上げているのだ。その様は、さながら公式戦というよりエキシビションのようである。ただ会場を一歩外に出れば、牧歌的な雰囲気そのもので、舗装のされていない道では犬や牛、ときにイノシシに出くわすなど、インドらしさを実感させられた。

また、インドには'07年に同国初のプロリーグとして発足したIリーグ(来年1月開幕)もあるだけに、ISLが華々しく幕を開けた裏で課題も透けて見える。全インドサッカー連盟(AIFF)のパテル会長も「Iリーグが唯一のプロリーグ」だと宣言し、ACLへの参加権が得られるのも現状はIリーグ王者であり、ISLが存在する大義はどこにあるのか。わずか10週のリーグゆえに、長いオフを選手がどう過ごすかも気になる点である。来季以降にはIリーグとの統合やチーム単位での合併話など、早くも様々な憶測が飛んでいるが、果たしてISLにはどんな未来が待っているのだろうか。

http://number.bunshun.jp/articles/-/822220
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