サッカー_02

エイバルの日本代表MF乾貴士は現地時間22日、リーガ・エスパニョーラ第9節の敵地レアル・マドリード戦に臨む。昨季最終節のバルセロナ戦で挙げた2ゴールによってスペイン中にインパクトを与えた29歳のアタッカーは、“白い巨人”のジネディーヌ・ジダン監督から名指しでその技術に“お墨付き”が与えられている。

 今季エイバルは2勝1分5敗と負けが込み、16位と苦しいスタートを強いられている。そのなかでレアルの本拠地サンチャゴ・ベルナベウに乗り込む最もタフな条件となるが、そのレアルは第2節バレンシア戦(2-2)、第3節レバンテ戦(1-1)を連続ドロー、第5節ベティス戦(0-1)を敗戦とそれぞれホームで勝ち切れず、現地時間17日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)もトッテナム相手に1-1と引き分けた。それだけに、力関係を考えればレアルは勝ち点3の獲得がマストとなる。

 ジダン監督は試合前日の記者会見で「我々は3日おきに試合を行なっているが、選手たちはその環境下で試合をすることを理解している。もちろん、毎回2日間かけてやるリカバリーは難しい場合があるが、フィジカル的にはまずまずだ」と現在のチームコンディションに自信を垣間見せている。

 それとともに触れたのは、乾の存在だ。記者から「エイバルの中盤、乾という選手について」という質問が飛ぶと、現役時代に優雅なテクニックで魅惑のプレーを見せた指揮官は次のように話したという。

「彼は素晴らしい選手だよ。ラ・リーガの舞台に所属したことによって、彼はどんどん成長しているし、彼はエイバルの鍵を握っている。ボールを持った際の技術面に良さを感じるし、そういった選手をチェックしなければならないね」

 レアル対日本人選手の構図で語り草なのは、昨年12月に行われたFIFAクラブワールドカップ決勝の鹿島アントラーズだろう。当時鹿島の一員だったMF柴崎岳が鮮烈な2ゴールを叩き込み、その後のスペイン移籍への足掛かりとした。

 その柴崎は今年に入ってレアルの宿敵バルサからゴールを奪ったこともあり、日本人選手への注目度は増しているが、昨季カンプノウを沈黙させた乾は、8万人収容のサンチャゴ・ベルナベウでもマドリディスタを唸らせるスキルを見せられるか。

10/22(日) 13:30配信 
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171022-00010013-soccermzw-socc
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