1: YG防衛軍 ★@\(^o^)/ 2015/12/03(木) 21:59:51.92 ID:CAP_USER*.net
“土壇場力”や“瀬戸際力”はG大阪の代名詞。「優勝するには絶好のシチュエーション」(丹羽)。
劇的な散り様だった。チャンピオンシップ決勝第1戦、長沢のゴールで先制したG大阪は、広島に一度追いつかれながらも今野の一撃で再び突き放す。ところが、二度のリードを奪いながらも逃げ切れず、終了間際に勝ち越し弾を決められて敗れた。
まさに「逆転負け」の典型とも言える展開だ。なによりも重くのしかかるのは“2-3”のスコアだ。
年間優勝のためには、5日の第2戦(@Eスタ)で最低2ゴールが必要になる。決して容易いミッションではない。
だが、丹羽は言う。

「今日の試合で2点取れているのは事実。次の試合で(失点を)ゼロに抑えて、2-0で勝って優勝できる。今日2点取れたのはポジティブなこと。相手に3点取られたことは忘れて、(ガンバが)2点取れたことだけを頭に刻み込むぐらいの気持ちでいい」

1993年から2004年にかけて、これまで実施されたチャンピオンシップは9回。そこから浮かび上がるひとつの法則は、「第1戦に勝利したチームの優勝確率は100パーセント」。つまり、過去の結果から未来を予測すれば、「G大阪の“準優勝”確率は100パーセント」となる。
第1戦を勝利したチームが優位に試合を運べるのは当然で、どの角度から考えても、G大阪の苦しい立場は変わらない。しかし、長谷川体制のG大阪は、そんな苦境を幾度となく潜り抜けてきた。昨季は降格圏に沈みながら、歴史的な快進撃を遂げて三冠を達成。今季もリーグ戦やACLで何度も劇的な勝利を挙げた。もともとチャンピオンシップに滑り込んだのも、リーグ最終節を終えてからだった。
“土壇場力”や“瀬戸際力”は、現在のG大阪の代名詞なのだ。追い込まれれば追い込まれるほど底力を発揮するチームであり、丹羽もこんな風に表現している。

「優勝するには絶好のシチュエーションになった。ここで優勝したらガンバ大阪の真の力を証明できる」
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第2戦に向けて、キャプテンの遠藤は「脅威を与える攻撃ができれば、(2-0は)決して不可能な点差ではない。そに前半を上手く行く形で入れれば、十分逆転は可能だと思う」と前を向いた。
 それは他の選手も同様だ。丹羽は第1戦を“前半”と表現し、“後半”に向けて意気込んだ。
「前半(第1戦)が終わっただけ。2日間のハーフタイム(12月3日と4日)がある。その間に修正し、切り替えて後半(第2戦)になにをすべきかしっかり考えたい」。
第1戦の結果を分ける分岐点となったのは、間違いなくオ・ジェソクの退場だ。86分にオ・ジェソクが広島の清水を突き飛ばして一発退場。ひとり少なくなったG大阪は、そこから後手を踏む形で押し込まれ、広島の波状攻撃を受けた。退場劇がなければ、90+1分、90+6分の被弾はなかったかもしれない。
 結果的に“戦犯”となったオ・ジェソクは、ミックスゾーン(取材エリア)に現われるも、足早に通路を歩いて立ち止まらず、まるで「喋りません」とばかりに口を手で押さえながら無言でその場を後にした。
 チームメイトの悲痛を慮る丹羽は、「(オ・)ジェソクは闘っていたし、まったく責めるつもりはない。素晴らしいプレーをしていた」と擁護。そして「ジェソクのためにも優勝したい。ジェソクに『優勝したらクラブワールドカップがあるから、しっかり準備をしとけ』という話をした」と、いかにもディフェンスリーダーらしい男気を見せた。
オ・ジェソクの奮闘ぶりは誰もが認めるところ。気迫が凝縮されたファウルすれすれのスライディングは、勝ちたい気持ちを前面に押し出すその姿は、観ていて清々しさを覚えるほど。「ジェソクのために」は第2戦の合言葉になりそうだ。

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