1:Egg ★@\(^o^)/ :2017/09/29(金) 06:33:33.89 ID:CAP_USER9.net
「0円の選手」=「0円の価値」


浅野「ただ、これはあらためて強調しておきたいのだけれど、安いお金で獲ってきた安い選手は安い扱いを受けますよ、ということ。これは欧州が今ビジネスの論理で動いているから」

川端「大事にされない。千尋の谷底スタート」

浅野「しかも、コロンビアとかカメルーンとかいろいろな国のハングリーな選手たちとの競争だからね。日本人がそこで成功するのは本当に容易じゃないと思う」

川端「言葉の壁もデカいしね。まあ、現状としては日本人の10代は狙われている実態の数ほどには出て行っていないと思う。先日もあるJユースの選手が欧州の有名クラブのオファーを蹴ったという話を聞いたばかりだけれど、やっぱりそこに簡単じゃない壁があって、リスキーな挑戦だという認識自体はあると思いますよ」

浅野「Jリーグに入ってプロとしての自分を確立するところまではやった方がいいと思うよ。それは日本に限らず、オランダだろうとフランスだろうと言えることだと思うけれど」

川端「そうなると、ちゃんとした移籍金を払った投資対象として欧州の舞台へ行くことになるしね」

浅野「それはもう、扱いがまるで違う」

川端「さっきの『選手=株式』の論理で言えば、5億円で取得した株(選手)をまったく起用しないで、シーズン終わった時に2億円になっていましたというのはビジネス的には大失敗だからね」

浅野「そう、絶対に許されない行為」

川端「絶対に経営からプレッシャーがかかる。でも0円で獲得した選手がシーズン終わっても0円でしたというのは、ビジネス的には何でもない。だから現場にプレッシャーもかからない。だから岡崎慎司はシーズンの最初の方は使われない(笑)。あれは監督が岡崎の良さをわかってないということではなくて、高い金を払って獲ってきた選手を使わないという選択肢が現場にないからでしょう」

浅野「だから安い移籍をしたらダメなんだよ。移籍金って、選手の『株価』だから」

川端「日本人の選手側の意識も変わらないといけないよね。契約切れを待って移籍金ゼロにした方が欧州移籍をしやすいと思われているんだけれど、0円で移籍したら0円の扱いになるぞ、と。行った後の待遇が絶対に違うから。逆に選手が成功するためにこそ、移籍金を払って獲ってもらった方がいいんだよ。欧州へ行くのが目的じゃなくて、そこで成功するのが目的なんだから」

浅野「それは本当に僕も言いたかったこと。日本では0円移籍が当たり前だけれど、それは欧州の常識に反しているから、Jクラブ間の移籍ならともかく、欧州への移籍を0円でしちゃうのは絶対にダメ。すでに評価の確立しているベテラン選手は傭兵として0円移籍でもいいけど、若い選手は危ない。よく0円移籍批判は『クラブへの恩返し』みたいな精神論ベースで語られますよね。僕もせっかく苦労して育てたJクラブがタダ同然で持っていかれて報われないのは理不尽で憤りを感じます。ただ、もっとビジネスライクに利己的な意味で言っても、0円移籍は避けた方がいい」

川端「浪花節じゃねえぞ。これはビジネスなんだということ。移籍金は自分に付く値札。そこに『3億円』と書いてある選手と『0円』と書いてある選手では絶対に扱いが違う」

浅野「だって、『0円』の選手なんてどうでもいいと思われているよ、スタートでは。逆に言えば、ブンデスリーガは欧州5大リーグ(スペイン、イングランド、ドイツ、イタリア、フランス)の中で唯一スポーツの論理が強い=純粋な実力で起用を決めるリーグだから、日本人が成功しているという面もありますが」

川端「それでも『0円』は避けた方がいいと思います。3億円の選手を干し続けたら、監督には絶対にプレッシャーかかる。少なくともノーチャンスのままに干される可能性はグッと低くなる」

浅野「これは柳田さんも言っていたけれど、5000万円で獲得した選手が1シーズンで500万円の価値になってしまったら現場の責任になる。1年で現場が4500万円の損失を出したじゃないか、どうしてくれるんだ、と。もう完全にそういう発想なんだよね。純粋なスポーツの論理ではないけれど、それが欧州の現実でもある」

川端「『選手の価値は下がりましたけれど、順位は上がりました』では通らない世界なんだよね」

9/27(水) 19:08配信 全文
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170927-00010001-fballista-socc&p=3

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