サッカー_02

 6大会連続6度目のワールドカップ出場を決めた日本代表は決意も新たに、10月の国際Aマッチデーウイークから来年6月14日開幕のロシア大会へ向けた強化をスタートさせる。

 もっとも、国際親善試合の相手がニュージーランド及びハイチ両代表に決まり、前者が10月6日に豊田スタジアム、後者が同10日に日産スタジアムと、ともに日本国内で行われることが物議を醸し出している。

 最新のFIFAランキングでは、44位の日本に対してニュージーランドは123位、ハイチは55位となっている。こうした状況を受けて「もっと手強い相手と、アウェイでできないものか」――といった声が物議の発端となっている。

 しかし、国際親善試合をマッチメークするうえで、10月の国際Aマッチデーウイークに関しては強豪国の胸を借りるのも、日本国外で戦うのも、いずれも極めて難しい状況となっている。

 理由は2点ある。

国際Aマッチデーウイークは最大で2試合しか行えず、しかも10月はすべての大陸でワールドカップ予選がたけなわであることが第一としてあげられる。ヨーロッパおよび南米の予選、そして北中米カリブ海の最終予選のラスト2試合が組まれている。

 強豪国で対戦可能なのはワールドカップ開催国のロシアと、10月は最終予選を各国がそれぞれ1試合しか行わないアフリカ勢となる。ここで第二の問題が頭をもたげてくる。

 国際サッカー連盟(FIFA)は2014年から規約を改正し、ひとつの国際Aマッチデーウイークで国際Aマッチを連続して行う場合は、同一大陸内で開催することを義務づけている。

 直近の日本を例にあげれば、6月7日にシリア代表との国際親善試合を味の素スタジアムで、イラク代表とのワールドカップ・アジア最終予選第8戦を中立地テヘランと、ともにアジア大陸で戦っている。

 このときも「なぜシリアなのか」という声があがった。

しかし、FIFAの規約では日本がアジア以外の地で親善試合をしてからテヘラン入りすることはできないし、強豪国を日本へ呼ぼうにも、その国が6月に続けてアジアで戦いわない限りは不可能となる。

 ゆえに中国代表とのアジア最終予選を13日に中立地マレーシアで控え、体格や戦い方などがイラク代表に似ているシリアに白羽の矢が立てられた経緯がある。

 6月の段階でワールドカップ出場を決めていたイラン代表は、開催国ロシアに乗り込んでの国際親善試合が内定しているという。ただ、10月にもう1試合行うには、場所はヨーロッパでなければいけない。

 5日の最終戦で辛うじて9大会連続の出場を決めた韓国代表は、10月10日にフランス・カンヌでチュニジア代表戦を行うことが決まった。同7日に予定しているもう1試合の相手は現在調整中だが、やはり会場はヨーロッパに限定される。

つづく

9/13(水) 5:00配信 
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170908-00000002-wordleafs-socc
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