1: Egg ★@\(^o^)/ 2015/11/28(土) 21:58:49.88 ID:CAP_USER*.net

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宇佐美のプレーは、最後まで“それなりに”の程度を脱しなかった。

 浦和とのチャンピオンシップ準決勝を終えて、G大阪の選手たちは晴れやかな表情でミックスゾーン(取材エリア)に姿を現わした。記者陣に囲まれて一人ひとりが応対するなか、浮かない顔をしていた男がひとりいる。トップ下で先発した宇佐美だ。

リーグ最終節の山形戦では、出場停止のパトリックに代わって1トップで出場するもパッとせず、試合途中に腰を打撲した倉田に代わってトップ下にシフト。

するとようやく攻撃の歯車が噛み合い、宇佐美も2アシストと活躍した。倉田のコンディションが万全ではなく、宇佐美が山形戦で結果を残した点も考慮し、長谷川監督は浦和との大一番で「宇佐美のトップ下」を選択したのだ。

 前半は浦和の2ボランチに素早く寄せてプレッシャーをかけながら、ボールを持てばドリブルで仕掛けて脅威を与えたが、終わってみればシュートは前半の1本のみ。後半はピッチをふらふらする時間が長くなり、存在感が薄れ始めた72分に交代を命じられた。

 宇佐美は静かにピッチを去ったが、この交代について「監督が決めることなので……」と言葉少なに振り返っている。結果的に、交代直後のCKから失点。その後、G大阪はエース不在で厳しい戦いを強いられた。

 宇佐美がトップ下で輝けなかった原因はなにか。本人は「もう少し自分たちでボールを保持できれば良かったけど、なかなかボールを持てなかった」と語っている。

序盤から浦和に押し込まれる場面も多く、後半途中までG大阪の攻撃はカウンターがメインとなり、宇佐美がボールを持ってもプレーの選択肢は限られていた。

 見せ場がなかったわけではない。センターサークル付近からドリブルでボールを運び、相手2、3人に囲まれながらも中央を突破し、強引にシュートまで持ち込んだ。

また別の局面では、カウンターから藤春にピンポイントパスを供給。藤春のトラップミスでシュートまで至らなかったが、上手くボールを収めていればビッグチャンスになっていただろう。

 時にパトリックや2列目を活用しながら攻撃を構築し、機を見てドリブルで仕掛ける宇佐美のプレーは確かに怖さがあったが、その程度は“それなりに”の域を脱しない。本人も自覚しているからこそ、試合後の表情も冴えなかったのだろう。

 チャンピオンシップ決勝の相手は広島(12月2日・5日)。第1戦はホームで迎えるだけに、サポーターの声援を力に変えて鬱憤を晴らすか。

 エースの復活弾――。その場所は、やはり万博がお似合いだ。

取材・文:大木 勇(サッカーダイジェスト編集部)

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151128-00010008-sdigestw-socc

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