1: YG防衛軍 ★@\(^o^)/ 2015/11/30(月) 20:41:02.10 ID:CAP_USER*.net

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リーガエスパニョーラ第13節、乾貴士の所属するエイバルはホームにレアル・マドリーを迎えた。
結果は0-2と敗れたものの、立ち上がりから弱点を突く守備でマドリーを苦しめた。
しかし、乾のパフォーマンスは十分とはいえないもの。乾もかつて多くの日本人選手が苦しんだ壁に当たっている。

エイバルの躍進を支える守備力

 城彰二、西澤明訓、大久保嘉人、中村俊輔、家長昭博、指宿洋史、ハーフナー・マイク…
これまで7人の日本人選手が1部リーグのピッチを踏みながら誰1人として成功と呼べる結果を手にすることができなかったスペイン。
 そのリーグに今季、乾貴士がチャレンジしている。ここまでリーグ戦7試合に出場して5度の先発。
8試合目の出場、6度目の先発となった第13節はホームにレアル・マドリーを迎える一戦だった。
 所属するエイバルは、昨季18位と降格圏で終えながら、13位エルチェが財政面の問題から降格処分と
なったことで“たなぼた残留”を手にしたクラブ。
 それでも今季は、ここまで5勝5分け2敗で勝ち点20を獲得。すでに勝ち点35だった昨季の半分以上を稼ぎ、
7位という順位でこの一戦を迎えた。
 その躍進の最大の要因となっているのが、オプタのデータによるランキングの「ディフェンシブ・アクション」
でリーグトップの評価を得ている守備である。
 レアル・マドリーをホームに迎えたこの一戦でも立ち上がりから効果的な守備力を発揮。
相手の中盤にプレッシャーをかけることで前線との連係を寸断し、思い通りの攻撃を許さなかった。
 リーガエスパニョーラというリーグは主にテクニックを重視したリーグと言われ、日本のサッカーに
近いという意見も一部にある。そして日本代表はスペインのようなサッカーを志していることでも知られている。
 しかし、実際には選手個々の技術力の高さはあくまでプラスアルファの部分でしかない。
ほぼ全てのチームがレアル・マドリーやバルセロナというチームを相手に勝ち点1でも獲得するために
明確なゲームプランを持って試合に臨んでいる。

下位のチームは当然、守備を重視したプランで臨むが、それはただ自陣に引きこもるのではなく、
マドリーでもバルサでもしっかりと弱点を分析して試合ごとに戦い方を変えている。
 例えば、簡単に挙げるとバルセロナを相手にする場合には高い位置からDFラインにプレッシャーをかける。
マドリーを相手にする場合は中盤と前線を切り離すようにボールの出し手であるモドリッチやクロースに
プレッシャーをかける。
 プレミアリーグやセリエA、ブンデスリーガ、そしてJリーグと比べても格段に戦術の幅が広く、
その“IQレベル”は高いといえる。日本人選手が活躍できない理由は、タイプや相性ではなく単純に
このリーグでプレーするレベルの選手がいないということだろう。
 特に、まだまだ戦術的IQが低い日本サッカーがスペインサッカーを模倣することは何よりも至難と考えられる。
 そして、そういった優れた戦術にさらに自らのストロングポイントを加えていく。それこそが特徴として語られる
技術力であり、先発起用された乾に期待されている部分だと考えられる。
 しかし、乾はここまで0ゴール1アシストと結果を残せているとは言い難い。さらに詳しくスタッツを見ても、
生み出したチャンスはわずか5回、1対1を仕掛けた数も9回と十分ではない。
 今回のレアル・マドリー戦では3本のシュートを放つも、チャンスメイクはわずか1回、
1対1は2度仕掛けたものの勝利は0に終わった。ここまで乾は、オプタのデータによる
「パフォーマンス・スコア」(攻撃、守備、ポゼッションでの採点)でも-59とチームワースト3の評価となっている。

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