1: Egg ★@\(^o^)/ 2015/11/29(日) 12:41:24.54 ID:CAP_USER*.net
6日前とはまったく異なる光景が広がっていた。今シーズンから導入されたJリーグチャンピオンシップ。
浦和レッズとガンバ大阪が一発勝負で対峙した、28日の準決勝の舞台となった埼玉スタジアムに詰めかけた観客数は、6万3700人の収容能力に対して4万696人にとどまった。

22日に同じ埼玉スタジアムで行われ、5対2で圧勝したヴィッセル神戸とのセカンドステージ最終戦は5万2133人。
幾度となく名勝負を繰り広げてきたガンバ戦はゴールデンウイーク中の5月2日にも行われ、今シーズン最多となる5万3148人のファンやサポーターで埋まっている。

前日までの冬冷え状態から一転して、午後2時のキックオフ時の天候は快晴無風。気温は15.6度と、スポーツ観戦には絶好のコンディションが整った。
さらには、勝ったチームがホーム&アウェー方式で争われるサンフレッチェ広島との決勝へ進む。悲願の年間チャンピオンへの第一歩となる状況からみても、寂しい数字だったと言わざるを得ない。

メインスタンドから見て左側のゴール裏は、いつものようにチームカラーの赤で染まって膨れ上がり、ピッチで戦う選手たちを鼓舞し続けた。
しかし、緩衝帯で隔てられた状態でガンバのサポーターと同居する反対側は、上段に空席が目立った。

何よりもバックスタンド2階は、残念ながら4割ほどの入りにとどまっていた。Jクラブで屈指の人気を誇り、今シーズンのJ1でも17試合で65万8668人を動員した浦和に何が起こっていたのか。

浦和はシーズンシートで、約1万9000席分を売り上げている。その状態から前売りや当日券を上乗せして、J1の1試合平均で3万8745人という数字を達成した。
しかし、今シーズンから導入されたチャンピオンシップは、シーズンシートの対象外となる。
 
チーム関係者が言う。「1万9000席分がゼロとなるわけですから、4万枚近くを売らないとシーズン中と同じ数字にはなりません。
シーズンシートを買っていただいたお客様全員に、チャンピオンシップのチケットを購入していただくのもやはり難しい。そういった点も、大きな要因だと思っています」

そして、シーズンシートと並ぶ問題が、準決勝の前売りチケットの販売期間となる。
チャンピオンシップの最終的な組み合わせは、22日のセカンドステージの結果を受けて決まった。数字の上では鹿島アントラーズが逆転でセカンドステージ制覇を果たす可能性もあったため、
最終節を終えるまではチャンピオンシップへ進出するチーム数も「3」ないし「4」となる可能性を残していた。
 
結果として広島が勝ったことで、鹿島のセカンドステージ優勝と浦和の年間総合勝ち点1位が消滅。チャンピオンシップ出場チーム数は「3」となり、
年間総合勝ち点1位の広島が決勝へシード。浦和とG大阪で準決勝を戦う構図となった。
 
しかし、前売りチケットが発売されたのは、Jリーグ側からの指示で最終節から4日後の26日とされたという。G大阪戦まで、わずか2日という時間しか与えられなかったことになる。
 
4チームがチャンピオンシップに出場した場合、浦和は25日に行われる1回戦の勝者と準決勝を戦うか、あるいは年間総合勝ち点1位で決勝へシードされる組み合わせになっていた。
最終的な組み合わせが確定する前に前売りチケットが発売されれば、もともと難解なチャンピオンシップにさらなる混乱が生じるのではないか。Jリーグ側はそう危惧したのではないだろうか。
 
結果として異例とも言うべき短い期間での前売りチケットの発売となったが、こうした状況下で日本有数のサッカータウンと呼ばれる「ゆえん」が発揮される。別のチーム関係者が言う。

「26日だけで、というよりも厳密に言えば26日の7時間だけで約3万8000枚を売り上げました。空席が目立ったのは寂しいし、実際に5万人以上の大声援で選手たちを後押ししてあげたかったけど、
逆の見方をすればすごい数字だったとも言えます。今回は(チャンピオンシップの)システムの問題だったと思っているし、その点はJリーグとも相談しないといけない」

つまり、レギュラーシーズンよりも短い期間で、倍近い売り上げを見せていたことになる。前売りチケットの発売期間があと2日でも長ければ。あるいは、
複雑なチャンピオンシップの開催方式の説明が、もっと多くJリーグから発信されていたら――。仮定の話になってしまうが、絶好の条件に恵まれた準決勝のスタンドは、また違った光景になっていた可能性が高い。

>>2以降につづく

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151128-00000004-wordleafs-socc&p=1

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