1: 2017/07/29(土) 01:55:01.88 ID:CAP_USER9
 中国人オーナーになったACミランは、ユベントスからイタリア代表DFレオナルド・ボヌッチを獲得するなど、移籍市場に2億1000万ユーロ(約273億円)を投じる大型補強を敢行した。しかし、メンバーを大きく入れ替えて復権を誓う名門に、ライバルチームの会長は「正気を失っている」と非難しているという。米デジタルラジオ局「シリウスXM」が報じた。

 ミランの現状について、見解を述べたのはASローマのジェームス・パロッタ会長だ。
「ACミランについて言及するなら、いったい何が起きているのか分からない。全く意味を成さない行動だ。そもそも彼らにはチームを買収する金などなかったんだ。そこで彼らは私がロンドンで知っている人間から、かなり高い金利で3億ユーロ(約390億円)を借りたんだ。少なくとも高額の頭金を費やし、選手たちに支払っている。だが、どこかの時点で全額支払わなければいけない」

 同局によれば、パロッタ会長は危険な“自転車操業”について指摘しているという。
 実際、ミランの株式99%を取得した中国企業グループの代表であるリー・ヨンホン氏は、買収資金を調達できず、何度も支払いを延期。最終的に、高金利で融資を受けてなんとか期日までに交渉にこぎつけていたのだ。

「サラリーが収入に見合うものではない」

 買収資金の用意もおぼつかなかった中国人オーナーが、なぜ大型補強を実現できたのか。そこには、UEFA(欧州サッカー連盟)の設定する「ファイナンシャル・フェアプレー規定」を度外視した無謀な資金計画がそこに存在するという。

 ミランの今季の目標を、来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権獲得に設定している。それを実現できれば多額の放映権料を手にできるが、放映権収入ではミランを救えないとパロッタ氏は語る。

「彼らはチャンピオンズリーグ出場権獲得のためだと言う。それだけでは十分ではないだろう。彼らのサラリーが収入に見合うものではない。なぜこんなことが起きているのか。セリエAで唯一正気を失っているのが彼らなんだよ。いつか理解できるような大きなマスタープランが存在するかもしれないが、他のチームは少なからず合理的なんだ」

 覇権復活に向けて大きく舵を切ったミランだが、果たして思い通りかつての黄金時代を取り戻すことはできるのだろうか。

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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
http://news.livedoor.com/article/detail/13400145/
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