1: ニライカナイφ ★@\(^o^)/ 2017/07/09(日) 01:15:24.72 ID:CAP_USER9
 日本サッカー協会とJリーグによる育成年代の強化を目的とした協働プログラム(JJP)によってアンデルレヒト(ベルギー)に渡った坪倉進弥氏の経験は、まだわずか4カ月だというのに相当濃いものとなっていた。年齢と経験を経てからの異文化経験も、若い頃のそれとは違った意味で、意義深いものとなりうるのだと、あらためて感じられる。

no title――1年間の研修中にはいろいろなことがありそうですね。

「4ヵ月でもいろいろ感じます。『日本と世界の差は?』と聞かれても全くわからないですよ。基本的に『日本とベルギーの違いは?』というように、あまりしょっちゅう比べないように意識しているんです」

――なぜですか?

「日本で培ってきた基準ではなく、新たにサッカー指導者を始めた感覚で、先入観を持たないようにしているんです。あ、これはいいな、これはどうなのかなと感じたら、それをひたすら考えるようにしています。どうして僕の中でいいと感じたのかなどと、考え続けるんです。考え続けて自分が導いた答えを、こちらのコーチに当てたり、『あの練習の狙いはどうだったのですか』と聞いたりするんです。するとやっぱり一致することもあれば、そうだったのかということもある。あとは、同じ質問を複数のコーチにするということは意図的にやっています」

no title――日本のクラブに外国人のコーチが来たときのことを想像すると、そんな環境を作るのは難しそうですね。

「仮にベルギー人の指導者が日本に来たら、その人に気を遣っちゃって、そういう日常は作れないでしょうね。こちらでは、全然気を遣ってない雰囲気の中で、一歩入ったらすんなり受け入れてくれる感じがあります」

――話は変わりますが、U-15、16くらいの若年層までは、日本は強い印象がありますが、大人になるにつれて世界に通用しなくなるような気がします。どう思われますか?

「僕もそこを知りたいです。ひとつにはフィジカルの要素があると思います。U-17からU-20くらいになると、強さ、速さ、高さに差が出てきますよね。ふたつ目の要素として、U-18からU-20前後で試合の経験値の差が出る。ヨーロッパのほうが場数が多いし、緊張度の高い試合が確保されている。この2点は日本にいるときからなんとなくそうだなと感じていて、こちらに来て実際に確認できたことです。

 もうひとつ。先日オランダのアヤックスに行き、白井さん(裕之氏。アヤックスのユース年代専属アナリスト)と会ってお話をしたんです。その時に、三つ目の要素のことをおっしゃっていました。日本の選手のよさとして、瞬間、瞬間で即興のプレーができる。お互いわかりあえるし、隣の人のことを気にかける習慣ができているから、隣の人の動きを気にしながらやるということはすぐできる。サッカーにおいてもその特徴が出て、アヤックスの指導者がJリーグ選抜とアヤックスの試合を見た時に、『いつも思うけど、どうして日本人は即興の連続でプレーできるんだ?』と言うらしいのです。

 どういうことかというと、『オランダのサッカーはある程度「型」がある。その中でプレーしているから、15歳、16歳でそれと全く違うことを日本人にやられると、対応しきれない』ということなんです。速くてつかまえられないと感じる。だから年齢が若いと対応できないのだけれど、18歳くらいを過ぎると、トップに残っているのはインテリジェンスもある選手だから、だんだん対応できてくるらしいのです。そうなってくると日本は打つ手がない。即興性を消されたら、何で勝負するか。体もスピードも、決定的な強みがない。これはひとつの考え方だと思いました」

――どうしたらいいのでしょう。

「即興性のいいところは相手が読めないことです。デメリットは同じことをもう一度やることができないことです。だから、はまるときははまる。はまらなかったらはまらない。自然発生的にゴールが生まれたら、似たようなやり方はできるけど、同じことはできないし、対応されたら何をしたらいいかわからないですよね。

⇒欧州派遣Jコーチに聞く「日本人選手が10代後半で伸びなくなる理由」(Sportiva)

※続きます

引用元: 【サッカー】欧州派遣Jリーグコーチに聞いた「日本人選手が10代後半で伸びなくなる理由」 [無断転載禁止]©2ch.net

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