データが証明する長友復活の要因。セリエAトップクラスの“走り”が生み出したライバルとの明確な違い (フットボールチャンネル) - Yahoo!ニュース



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セリエA開幕当初はインテルで構想外とされていた日本代表DF長友佑都だが、ここにきてフル出場でプレーする試合が増えてきている。なぜ長友は再び出場機会を得ることができたのだろうか?その秘密は、長友が叩き出したセリエAトップクラスの“走り”に関するデータが証明していた。

12.756km。代表合流前に行われたセリエA第12節トリノvsインテル戦で、長友佑都が叩き出した走行距離だ。

これは同節としては、セリエA全選手の中で第2位の数値であった(1位はフィオレンティーナMFマティアス・ベシーノの12.862km)。

サッカーの試合において、1試合での平均距離はだいたい9kmほどと言われている。その中で12kmを超え、13kmに近づくというのはなかなかの数値なのだが、驚愕なのはその内容である。
 
セリエAが公表しているデータでは12.756kmの内訳も明かされているが、ジョグによる移動が2.872km、平均的なスピードのランニングによるものが8.23km。そして時速24.14km以上のスプリントで稼いだ距離は、なんと1.654kmにもなっている。

これは1試合で0.8kmに達すれば高いとされる数値なので、単純に考えれば長友はその2倍以上のダッシュを繰り返していたということになる。

久々の先発出場となったパレルモ戦でも、走行距離は11.688kmと両チーム合わせて1位(そのうちスプリントによる走行距離計はやはり1.526kmに達している)。
 
俊足のジェルビーニョやモハメド・サラーを抑えたローマ戦では11.953km、そして試合中の最高速度は時速33.07kmに達していた。これはサラーとほぼ互角(33.28km/h)、ジェルビーニョ(31.51km/h)よりも速かった。

そしてその意味において、長友はチーム内の競争相手に対しても明確な違いを示した。序盤戦で多く出場機会を得ていたダビデ・サントンも、またアレックス・テレスも、試合中に叩き出した走行距離は芳しくなかった。
 
そもそも序盤のインテル自体が運動量という点ではリーグでも下位に位置し、第6節フィオレンティーナ戦で大敗を喫してからは2試合連続のドロー。その間はチーム合計の走行距離も常に相手に下回っていた。
 
だが第9節パレルモ戦からその傾向は変わり、ローマ戦、トリノ戦では明確に数値の上で走り勝っている。その間に長友が台頭してきたことは、決して無関係ではないはずだ。

「私は、マンチーニが長友を信用していなかったわけではなかったと思う」。インテル番としてチーム事情に詳しい『ラ・レプッブリカ』紙のアンドレア・ソレンティーノ記者は語る。

「彼は守備を重要視する。ミランダとジェイソン・ムリージョの加入で中央が硬くなった一方、サイドには不満を抱いていた。そこで長友の守備を練習で磨き直し、またコンディションを上げさせ、サントンやテレスの調子が落ちたタイミングで投入したというわけだ。
 
さらにこのことを通し、『選手たちは全員平等で、立場の決まっている選手などいない』というメッセージをチームに与えた。これもまた重要なことだろう」

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引用元 : データが証明する長友復活の要因。セリエAトップクラスの“走り”が生み出したライバルとの明確な違い (フットボールチャンネル) - Yahoo!ニュース

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