1: 2017/04/16(日) 12:07:09.22 ID:CAP_USER9
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2006年夏、ドイツワールドカップでジーコに率いられた日本代表が惨敗を喫した後だった。筆者は「中田英寿の後継者」というスポーツ雑誌の特集企画で、真っ先に彼に会うことを選んだ。当時、彼は所属する名古屋グランパスでも準レギュラーで、高い評価を受けていなかったが、周囲を圧倒するセンスと熱量を持っていた。

―自分が変わる瞬間が来るとすれば?

そう水を向けると、彼はほとんど間を置かずに答えた。

「でかい大会でしょうね。人間には節目があると思うし、それで流れを引き寄せれば俺はもう止まらないんじゃないかな、と思う。突き進んでいく、というか。もちろん、人間ずっと突き進めるもんじゃないし、そんなの虫が良すぎるけど、だからこそ節目はあるんだと思う。まあ、世界のすごい選手は俺みたいにユースで落とされるということはないと思うけど」

振り返って、まったく変わらない、と思う一方、まだ自虐的でかわいげのあるところもあって、そういう部分はそぎ落とされていったのだろう。

彼はその言葉通りに生きてきた。

北京五輪には出たが、鼻をへし折られている。2部に落ちたオランダのクラブでMVPとなって飛躍する機会をつかむ。挫折と成功の繰り返しだった。その境目では、常に疑問視され、批判を受けた。2010年W杯では日本代表をベスト16に導く立役者となり、エースとしての地位を手にしている。

そして、彼のキャリアには再びブレーキがかかった。それだけのことだろう。

まだ、本田圭佑は終わっていない。

現状、本田はハリルJAPANに必要である

つづく

小宮良之  | スポーツライター4/16(日) 11:00
https://news.yahoo.co.jp/byline/komiyayoshiyuki/20170416-00069950/ 
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