チャンピオンズリーグ準々決勝ファーストレグが12日に行われ、日本代表MF香川真司が所属するドルトムントとモナコが対戦した。香川はトップ下で先発出場となった。

前日11日にドルトムントのチームバスを襲った爆発事件で1日遅れの開催となった。4年ぶりのベスト4入りを狙うドルトムントは、香川や古巣対決のピエール・エメリク・オーバメヤンを始め、ウスマン・デンベレ、ラファエル・ゲレイロらが先発出場。爆発で負傷したマルク・バルトラは欠場で、代わりにスヴェン・ベンダーが左センターバックに入った。

一方、13年ぶりの準決勝進出を目指すモナコは、ラダメル・ファルカオやキリアン・ムバペ、ベルナルド・シルヴァらがスタメン入り。ティエムエ・バカヨコは出場停止処分により欠場となった。

試合はホームの大歓声を受けるドルトムントが立ち上がりから、事件の影響を感じさせないアグレッシブな戦いを見せる。11分、ウカシュ・ピシュチェクからの鋭い縦パスに、オーバメヤンがペナルティエリア内右に抜け出して右足を振り抜くが、シュートはクロスバー上に外れた。

17分、ソクラティス・パパスタソプーロスが自陣エリア内でムバペを倒してしまいPKを献上したが、キッカーのファビーニョが放ったシュートはわずかに枠の左に外れる。ピンチをしのいだドルトムントだったが、直後の19分にモナコに先制点を決められる。エリア内左に走り上がったトマ・ルマルが、B・シルヴァからのパスをダイレクトで折り返し。これをファーサイドでフリーのムバペが、ひざに当ててゴールネットを揺らした。

反撃したいドルトムントは31分、敵陣中央の香川が右サイドに展開。ピシュチェクが味方の上がりを待ってグラウンダークロスを入れると、中央へ走り込んだ香川が右足で合わせるが、シュートはわずかに枠の左に外れた。33分にはピシュチェクのパスを受けたデンベレが、エリア内中央でフリーとなるがオフサイドの判定となった。

攻勢に出ていたドルトムントだが、35分に不運な形で追加点を許す。モナコのカウンターから、左サイドのアンドレア・ラッジのクロスに、中央のベンダーが反応。頭でクリアにいくが、ボールは自陣枠内に飛び、GKロマン・ビュルキも反応したが、無情にもそのままゴールに吸い込まれた。

2点ビハインドで折り返したドルトムントは、マルセル・シュメルツァーとベンダーを下げて、クリスティアン・プリシッチとヌリ・シャヒンを投入。右MFのマティアス・ギンターがセンターバックに、ゲレイロが右サイドバックに入り、「4-2-3-1」に変更し後半を迎えた。

猛攻を見せるドルトムントは53分、プリシッチがエリア内右の深い位置まで切り込み、マイナスの折り返しを入れるが、デンベレの右足シュートは相手DFのブロックに阻まれる。56分には右CKからギンターが頭で合わせるが、相手GKにキャッチされた。

すると直後の57分、ドルトムントの反撃が実る。左サイドのゲレイロからのクロスを、中央のオーバメヤンがアクロバティックなヒールパス。ゴール前に抜け出した香川が、飛び出たGKの目前で触って横パス。これをデンベレが無人のゴールに流し込んで1点を返した。

攻撃の手を緩めないドルトムントだったが、79分に痛い失点を喫してしまう。最終ラインでのパスをムバペにカットされると、そのままGKとの1対1で冷静にゴール右隅に決められた。

それでも84分、ドルトムントは香川が再び輝く。シャヒンが右サイドからクロスを供給。これを中央へ走り込んだ香川が受けると、切り返しで相手DFをかわし、左足シュートを沈めた。ドルトムントが再び1点差に迫る。

その後も最後までゴールを狙うドルトムント。後半アディショナルタイム1分には、右サイドのデンベレからのクロスを、ゴール前のオーバメヤンが頭で合わせるが、シュートはクロスバー上に外れた。試合はこのまま終了し、ドルトムントがホームで2-3の敗戦を喫した。なお、香川はフル出場で1ゴール1アシストの活躍でチームの反撃をけん引した。

セカンドレグは19日にモナコのホームで行われる。

【スコア】
ドルトムント 2-3 モナコ

【得点者】
0-1 19分 キリアン・ムバペ(モナコ)
0-2 35分 オウンゴール(スヴェン・ベンダー)(モナコ)
1-2 57分 ウスマン・デンベレ(ドルトムント)
1-3 79分 キリアン・ムバペ(モナコ)
2-3 84分 香川真司(ドルトムント)
2017-04-13_03h58_40

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170413-00575470-soccerk-socc
 
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