1: 砂漠のマスカレード ★@\(^o^)/ 2015/11/19(木) 08:34:03.18 ID:???*.net
「必要な選手」

日本代表は、前後半で全く別の姿を見せた――。そこには、新たなゲームメーカーの存在が大きく影響していた。

バヒド・ハリルホジッチ監督は17日、ワールドカップアジア2次予選敵地カンボジア戦で、0-0で迎えたハーフタイムにMF柏木陽介(浦和)の投入を決断した。
後半の45分間は、まさに“司令塔”という言葉がピッタリなプレーで柏木がチームの中心に君臨した。

試合後、ハリル監督は「必ず必要な選手」というこれ以上ない賛辞を贈り、日本の新司令塔をたたえた。

「皆さんもご覧になったように、彼が入っただけでゴールに近づくこともできたし、PKも得ることができた。
柏木が後ろからの組み立てで必ず必要な選手だし、ダイアゴナルのパスが入ったし、相手の背後にもパスを送ることができた」

カンボジアがFIFAランキング183位の相手であることと、前半から守備にかなりのエネルギーを割いていて後半は体力的に厳しい状況になっていたことは事実だ。
そのため、柏木のところに厳しいプレッシャーがなかったことも現実としてある。それを踏まえても、柏木のプレーは輝いていた。

特に、柏木からの30メートルほどのロングパスは多くのチャンスを生み出した。
「キヨ(清武)とか、(本田)圭佑くんとかみんなと話していて、引いている相手に対して裏を狙って、セカンドボールを拾っていくのが今の日本に足りないところ。
それがあればラインが下がって、今度は足元が空いてくると、話せていた。入った時に、前の選手は裏を狙ってくれと。
圭佑くんも、俺が出たらノールックで出してくれと言っていた。
圭佑くんが出た瞬間にあのパスもいけたし、そうやって話しながらみんなで意思疎通ができていた」。
日本の背番号「7」は、周囲とのコミュニケーションもチームの攻撃を変化させた要因だと話した。

カギを握る周囲の守備力

山口蛍(C大阪)とのダブルボランチでは、柏木が比較的低い位置にポジションを取った。
最終ラインの手前から、アメリカンフットボールのクオーターバックのように放射状にパスを散らしていくさまは、ある世界的な名選手を想起させた。

それは、イタリア代表MFアンドレア・ピルロ(ニューヨークシティFC)だ。
ピルロが中盤の低い位置で“レジスタ”として起用されたのは、2000年前半のカルロ・アンチェロッティ監督時代のミランからだった。
ユベントスに移籍しても、そのポジションは変わらなかった。
柏木の方が動き回る印象が強いが、パスの長短や強弱、正確性が低い位置からチームのリズムを生むことと、ボランチに入るにあたってフィジカルや守備力が不安視されることは共通点だろう。
また、もともとはトップ下の選手として期待を集めていた点も類似点の一つだろうか。

今季から浦和でもボランチに定着し、日本代表の座を勝ち取った。
3バックを採用する浦和でのプレーはユベントス、4バックの代表ではミランでのピルロの組み込み方に似ているが、どちらの場合も重要なのは、周辺を固める選手たちの守備力だ。
ミランでは当時のイタリア代表MFジェンナーロ・ガットゥーゾとオランダ代表MFクラレンス・セードルフが脇を固めた。
ユベントスには、イタリア代表でもレギュラークラスの鉄壁の3バックが後ろに控えていた。

日本代表のボランチから最終ラインの選手たちの守備力は、当時のミランやユベントスとは比べるべくもない。
今後、対戦相手が強化されていく中で、柏木のビルドアップと一発で決定的なチャンスを生み出すパス能力を生かすために低い位置で起用することを続けられるかどうかは、
トータルの守備力に掛かってくるだろう。言い方を変えれば、ハリル監督の度胸次第という面もあるかもしれない。

それでも、より厳しい対戦相手とのゲームで試してみるべきだということは、柏木自身が12日のシンガポール戦を含む東南アジア2連戦で示したと言っていいだろう。
柏木が日本のピルロになれるのか。それが成功すれば、ハリルジャパンの速攻に傾いた攻撃に多くのバリエーションと変化が生み出されるはずだ。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151119-00010001-soccermzw-socc
Soccer Magazine ZONE web 11月19日(木)8時20分配信

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151119-00010001-soccermzw-socc.view-000
柏木はゲームメーカーとして代表でのポジションを確立できるのか

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