1:Egg ★@\(^o^)/:2017/04/06(木) 11:53:43.05 ID:CAP_USER9.net
「ポジションが確保されている選手はいない」「試合に常時出場している選手でなければ代表選手の資格はない」というのは、サッカー日本代表のハリルホジッチ監督が常々口にする言葉である。

にもかかわらず、日本代表のメンバー発表の際に、いつも質問が出るのが、所属チームで出番を失っているACミランの本田圭佑やインテル・ミラノの長友佑都、レスター・シティの岡崎慎司を呼んだ理由だった。

その際にスポーツ紙などで引き合いに出されるのが「Jリーグ関係者」の発言で、「Jリーグで結果を出しているのに招集されず、試合に出ていない本田や長友が呼ばれるのは矛盾している」という指摘だ。

一見すると、その指摘は正しいとサッカーファンは思うだろう。しかしながら、ハリルホジッチ監督は、だいぶ前から本田や長友、岡崎、さらにはGK川島やCB吉田は「別格」として位置付けるスタンスを表明していた。

昨年9月にUAE戦で逆転負けを喫し、タイにアウェイで勝利したものの、ホームのイラク戦とアウェイのオーストラリア戦を前にした、10月の代表メンバー発表。実際、記者会見で、記者から”逆風”が吹いた。その時、ハリルホジッチ監督は、以下のように反論した。

「残念ながら、まだまだ海外と日本で行われているフットボールには歴然とした差がある。特にフィジカルの面においてだ。15人ほど海外組がいて、先発で出ていない選手もいる。普通の基準なら呼べないが、川島、長友、吉田、長谷部、香川、清武、本田、岡崎、宇佐美、武藤嘉……彼らを除いてしまったら、誰を交代で入れるのか、かなり難しい。だから、このような選択は私にはできない」

なぜ、ハリルホジッチ監督は試合に出られないにもかかわらず、海外組のベテランを重用するのか。その理由をハリルホジッチ監督やアギーレ元監督を招聘した霜田正浩・元技術委員長は次のように語った。

「海外クラブのレギュラーというのは、あくまで(代表に選出される)大筋のガイドライン。これが基本ですが、経験やメンタルの強さを持っていれば、関係ありません。本田や長友はすでに資格を持っているのです。

このチームはロシアW杯で強豪に勝つことから逆算してスタートしています。そして、相手が強くなれば強くなるほど引き出しも必要になります。

長友や本田だけでなく、岡崎も川島もポッと出しても、起用に応えるだけの経験があります。このため本田は、スタメンでなくとも、日本代表メンバーの23人には必要な選手なのです」

ハリルホジッチ監督は「海外と日本のフットボールには歴然とした差がある」と言った。それは本田の置かれている状況を見るのが一番わかりやすい。

活躍しなければメディアからボロクソに叩かれるし、数試合スタメンから外れただけで「移籍リスト」に載ったと報じられる。本田に限らず海外組の選手は、結果を出さないとクビになる危機感と常に戦いながら日々のシーズンを送っている。

翻って国内組の選手、代表クラスや元代表クラスの選手は、ケガでもしない限りレギュラーが保障されている。

ミスをしたり、ぶざまな試合で負けたら、試合直後こそブーイングを浴びるものの、それが何日もメディアの俎上に載り、叩かれることはない。サッカーが日本ではまだ根づいていないのと、国民性の違いもあるのだろう。

もういいかげん、「本田不要論」はやめた方がいい。これほど不毛な議論はないからだ。にもかかわらず、メディアが取り上げるのは、本田がいまだに「日本代表のエース」であり、本田でないとサッカーファンの興味を引くことができないからかもしれない。

(サッカージャーナリスト・六川亨)

dot. 4/6(木) 11:30配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170405-00000103-sasahi-socc

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