1:YG防衛軍 ★@\(^o^)/:2017/02/27(月) 20:50:52.40 ID:CAP_USER9.net
昨季J1王者の鹿島アントラーズに、今季優勝候補の呼び声高いFC東京が、開幕戦からいきなり挑む――。

 J1の開幕戦9試合のなかでも、とびきり高い注目を集めた一戦は、FC東京が1-0で鹿島を下した。 今季のFC東京は、昨季年間順位9位のクラブとは思えないほど、前評判が高かった。その理由は、言うまでもなく、このオフに他クラブ垂涎(すいぜん)の豪華補強が行なわれたからだ。

 3年連続J1得点王の実績を持つFW大久保嘉人(川崎フロンターレ→)をはじめ、FW永井謙佑(名古屋グランパス→)、MF高萩洋次郎(FCソウル/韓国→)、DF太田宏介(フィテッセ/オランダ→)、GK林彰洋(サガン鳥栖→)と、各ポジションに日本代表級の実力者を獲得。開幕戦のメンバーを見ても、先発はもちろんのこと、控えにもFW前田遼一、DF徳永悠平など、昨季のレギュラーメンバーがズラリと顔をそろえており、実に贅沢な陣容であることが改めて実感できた。

しかも、控えを含めた18名全員が日本人選手。外国人選手抜きでこれだけの陣容を整えられるのは、戦力均衡化の傾向にあった最近のJリーグでは珍しい。さらに外国人選手を加えられる”空席”もまだ残されているのだから、「クラブ史上最強」との声があるのも不思議ではない。

とはいえ、FC東京がJ1トップレベルの戦力をそろえるのは、これが初めてのことではない。それどころか、単純な選手個々の能力の足し算で言えば、この4、5年、FC東京は常にJ1トップレベルの戦力を有していたはずである。

にもかかわらず、これまではJ1を制するどころか、AFCチャンピオンズリーグ出場圏内に滑り込むのがやっと。せっかく優れた戦力を擁しながら、相応の結果を得ることができなかったのだ。

そうした歴史を踏まえれば、今季FC東京がいかに豪華補強を行なったとしても、結局は”何か”が足りず、タイトルを逃す。そんなシナリオは十分に考えられる。FC東京に限らずとも、開幕前に注目を集めた大型補強が結果に直結しなかったケースは、過去のJリーグにおいて枚挙にいとまがないからだ。

だが、今季のFC東京はこれまでとは違う。昨季王者を下した開幕戦の勝利は、そんなことを感じさせてくれる内容だったのではないかと思う。

決して試合内容がよかったわけではない。中盤でごちゃつく展開が多く、両チームともいい形でゴール前にボールを運べず、当然決定機も少なかった。

どちらかに大きく流れが傾くことのない試合は、FC東京の篠田善之監督も「苦しい時間が長かった」と振り返ったように、ある意味で鹿島ペースの試合だったとも言える。強固な守備をベースに拮抗した展開に持ち込み、どこかでワンチャンスを生かし、勝利につなげる。「勝負強い」と形容される鹿島が、何度も見せてきた試合展開だった。

実際、鹿島が1点を取って勝っていれば、何ということのない「鹿島らしい」試合で終わっていただろう。

ところが、この試合は違った。どちらも主導権を握れずに進んだ試合で先制点を奪ったのは、FC東京のほうだった。

しかも、値千金の1点は、新加入のFW陣が泥臭くゴール前になだれ込んだことで生まれた、オウンゴール。MF中島翔哉が放ったシュートをGKがはじいたところに、大久保、永井が鋭く詰めていったことで、DF三竿雄斗がボールをクリアし切れず、ゴールに押し込む形になったものだった。永井が振り返る。

「結果的にオウンゴールだったが、翔哉が(シュートを)打つと感じて、嘉人さんも、オレも詰めていたことで生まれた。そうやっていくことが大事だと思う」

FC東京が敢行した大型補強のなかでも、やはりひと際目を引くのは攻撃陣の豪華さだ。J1屈指の決定力を誇る大久保。類まれなスピードを持つ永井。パスセンスに優れ、攻撃にアイデアを加えられる高萩。いずれも強力な武器だ。

しかし、攻撃は水物。例えば、鹿島のように組織された強固な守備を持つチームが相手になれば、そうそうきれいに崩してゴールを奪えるものではない。そんなときでも、「まずは失点しないこと。我慢強く守っていかないといけない」(DF森重真人)。
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