1:Egg ★@\(^o^)/:2017/02/25(土) 08:05:14.69 ID:CAP_USER9.net
Jリーグの多くのチームでコーチやアドバイザーを歴任し、韓国代表コーチングスタッフとしてロンドン五輪やブラジルW杯にも挑んだ池田誠剛。現在は中国の杭州緑城でフィジカルコーチとして活躍する彼は、日本・韓国・中国の3カ国を知る数少ない日本人コーチでもある。

そんな彼に“日中韓サッカー比較”をテーマに、3カ国の特長や違いについて聞いた。

「戦術の日本、フィジカルの韓国、テクニックの中国」

――池田さんは日中韓3カ国を知る数少ないコーチだと思うのですが、日本や韓国、中国の選手の資質というか、それぞれの特徴を一言で表すとどんな感じでしょうか?

「まず、日本は環境に恵まれていますね。研究熱心な指導者が多いですし、最先端のトレーニングができる施設も情報も揃っている。チームメイトら周囲の意識も高いのでそれに刺激されて、“自分もやらなければいけない”と自然に思える。そうした環境の良さが、選手たちの自主性にもつながっていると思います。

Jリーグが始まったばかりの頃は右も左もわからないなかで、お金は入ってくるし、メディアからもチヤホヤされて、スタジアムも満員になった。その雰囲気に飲まれ舞い上がってしまい自己管理が疎かになる選手もいましたが、そういう選手が消えていくことを間近で見てきたので、“プロとして自分はどうあるべきなのか”という意識も高まっていった。

Jリーグが立ち上がったばかりの頃は外国人選手が刺激のひとつでしたが、今では日本人同士が互いに刺激しあって互いを高め合っている。それも含めて、“日本は環境に恵まれている”と思います」

――日本サッカー界の環境の素晴らしさについては、ホン・ミョンボ監督も常々語っていますよね。「日本時代も感じたが、日本にはサッカーを体系的に発展成長させる基盤が整っている」と。では、池田さんの目から見た韓国の選手はどうですか?

「韓国の選手は日本とちょっと違っていて、幼い頃から“こうしなきゃダメだ”、“これをやらなかったら代表選手にもプロにもなれない”という半ば強制的な指導のなかで育ってきているんですよね。強制力が働くなかで育つので自主性には欠けますが、“俺は絶対にこの道で一番になってやる”という強い信念がありますから、選手たちはどんなに辛い練習でも歯を食いしばれる。その一途さが韓国選手たちの“強さ”でもあります」

――日韓両国に互いに欠けている部分があるとすれば?

「日本は環境に恵まれている分だけ情報過多なところもあり、それがときとして選手を迷わせてしまうこともあるような気がします。ビジネスに踊らされてしまったり、情報に左右されてサッカーの本質や核心から逆に遠ざかってしまう難点があります。

一方で韓国の場合は日本に比べると情報が少なく、サッカーに関して正しい知識や情報が選手たちにしっかり行き渡っていない印象もありますね」

――昨季Kリーグでプレーした高萩洋次郎選手が語った「日韓の違い」でも、日本の選手と韓国の選手ではサッカーに対する情報量で違いがあると思いました。それが韓国人選手の脆さにもつながっているかな、とも。

「韓国人選手の課題として私が感じるのは、目的がなくなったときに彼らがときおり見せる喪失感です。“この試合に勝たなきゃいけない”、“ライバルとの戦いに勝たなかったら、自分にその先はないんだ”と叩き込まれて育つので、目標に対しては貪欲ですが、それがなくなったときは腑抜けのようになってしまう。

また、厳しく細かく指示されることに慣れていて、それがないと持て余してしまうんですね。韓国時代、練習中によく“じゃあ、10分間はフリーで各自やるように”としても、選手たちは何をしていいかわからず戸惑ってしまうんですよ。そういう部分が課題でしょうね」

つづく
2017-02-25_09h09_39
2017年2月25日 6時15分 S-KOREA
http://news.livedoor.com/lite/article_detail/12719838/
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