1: 2017/02/13(月) 12:48:33.76 ID:CAP_USER9
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それは長い、いや、長すぎるお別れ期間だ。本田圭佑のミランでの日々は砂時計の砂のように刻々と少なくなっている。契約が切れるのは6月30日。あと4カ月半である。その後、本田は自由の身になり、自分で自分の未来を決められるようになる。

それにしても本田とミランの関係は、なぜこんなにもバラバラになってしまったのだろう。
日本の、そして世界の本田ファンは皆、一様にそう思っているはずだ。その答えはたったひとつだ。 ヴィンチェンツォ・モンテッラは本田のプレーが好きではないのだ。だから本田に興味がない。

モンテッラは素速くダッシュし、即座にトップスピードに乗れ、創造性があり、活発で、ダイナミックな選手を好む。
たとえていうならスソやジャック・ボナヴェントゥーラのような選手だ。それに比べて本田は真逆だ。秩序を重んじ、理論だっていて、足が遅い。

確かに本田は今シーズンのミランの他の選手にないような”足”を持っている。彼は30メートル先にも正確なパスを出すことができる。
しかし、モンテッラはこのテクニックをあまり重視しない。彼がほしいのはよく走り、スピードがあり、疲れを知らない選手だ。
車でいうなら、スピードの出るスパイダータイプ。快適で安全なSUVのホンダ車ではないのだ。

しかし、それでも監督と本田の関係は悪くはない。モンテッラは本田を真のプロフェッショナルとして評価している。 モンテッラが記者会見などで何度もそう言っているのを、嫌味と取る者もいるかもしれないが、それは掛け値なしに彼の本心だ。

ただし――評価しているのは本当にそれだけなのだ。
冬のメルカートでは彼とポジションの重なるジェラール・デウロフェウとルーカス・オカンポスを獲得している。本田は常に構想外なのだ。

ミランと本田の決別は決定的だ。にもかかわらず1月のメルカートではサプライズなどなく、両者は移籍を6月の契約満了時まで先送りすることで合意した。
本田の勤務態度は申し分ない。秩序を守り、問題は起こさず、練習場には一番最初に来て、一番最後に帰っていく。モンテッラだけでなく、ミランはこの点を非常に高く評価している。

それに本当のところ、この冬に本気で本田をほしがったチームはほとんどなかった。そしてなによりサッカーのテクニカル面でない部分で、
本田は一朝一夕には簡単にチームを変えられる身ではない。サッカースクール、スポンサー、CM契約”も”、彼に付随している。

本田はいわば歩く総合商社だ。ただサッカーボールを蹴るだけの存在ではないのである。

続く

webスポルティーバ 2/13(月) 12:07配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170213-00010002-sportiva-socc
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