1: 2017/02/12(日) 11:38:43.95 ID:CAP_USER9
リオデジャネイロ五輪の翌年に当たる今年の国際スポーツ界は、比較的静かな環境にある。
来年は平昌冬季五輪があり、ロシアでサッカーのワールドカップ(W杯)がある。
2019年には日本でラグビーのW杯があり、20年にはいよいよ東京オリンピック・パラリンピックが開催される。

では今年のスポーツ界の焦点はなんだろう。それはサッカー日本代表のW杯アジア最終予選の行方となりそうだ。

日本は1998年フランスW杯に初出場を果たして以来、6大会連続でW杯出場を続けている。
すっかりW杯常連国に仲間入りし、出場は当然の趣さえある。だからこそ、出場がかなわなくなったときの喪失感は想像以上に大きいだろう。

ロシアW杯を目指す日本のアジア最終予選は、昨年9月、アラブ首長国連邦(UAE)にホームで逆転負けを喫して始まった。
以降、タイ、イラクに連勝し、豪州と引き分け、サウジアラビアに競り勝って現在は勝ち点10のグループ2位で折り返したところだ。

W杯本戦へのアジアの出場枠は4・5。グループ2位以上なら自動的に出場が決まり、3位ならプレーオフを勝ち抜き、 さらに北中米・カリブ海最終予選4位のチームと大陸間プレーオフを戦わなくてはならない。日本の立ち位置が崖っぷちであることに変わりはない。

しかも今年の5戦のうちUAE、イラク、サウジアラビアの3戦は中東で戦わなくてはならない。
アウェーの洗礼、中東の笛などを考慮すれば、楽観は全く許されない。

欧州に渡った中心選手の多くはチームで出番に恵まれず、試合勘に不安がある。
明らかに全盛のときを過ぎた選手もいるが、彼らを追い越すべき国内の若手は思うように成長のスピードが上がらない。

何よりの懸念は、代表監督のハリルホジッチにある。恒例の各社担当記者による年頭インタビューなどでは、 いまだに無い物ねだりを羅列していた。FWの得点力、GKの身長、選手の「マラン」などだ。

フランス語で「マラン」とは、ずる賢さを指す。ブラジルのサッカー指導者がポルトガル語で 「日本人にはマリーシアが足りない」と嘆き続けてきたのと同じだ。それは礼節を重んじ、ずるいことを嫌う日本文化の否定でもある。

つづく

産経新聞2017.2.12 11:00
http://www.sankei.com/premium/news/170212/prm1702120015-n1.html
続きを読む