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1: 2017/02/09(木) 20:31:10.78 ID:CAP_USER9
わずか半日で状況は急転した。欧州の移籍期限だった1月31日にJ1セレッソ大阪への復帰が決まったMF清武弘嗣(27)。その裏には、セレッソとスペイン1部セビリアとが互いの思惑を探り合う駆け引きがあった。

 「清武が日本復帰を希望している」。セレッソは今年に入って情報をつかみ、調査。清武は昨夏にドイツのハノーバーからセビリアに移ったが、リーグ戦の出番は4試合のみで、移籍を検討していた。1月13日にセレッソは、獲得オファーを出した。

 だが、高額な移籍金がネックとなった。最初に提示した額は、交渉にあたった大熊清チーム統括部長によると「箸にも棒にもかからなかった」。反応すらなかったという。

 セビリアが清武を獲得するためにハノーバーに支払った移籍金は650万ユーロ(約7億8千万円)とされる。セビリアとしては、その費用を少しでも回収したいところ。値下げには応じない姿勢だった。

 31日昼過ぎの時点では、大熊部長は「(移籍金は)合意できるものではない。ボールは向こうが握っている」と、相手主導で交渉が難航している状況を語っていた。

 だが、潮目が変わった。スペインとの時差は8時間。日本の31日夜、スペインの同日昼、移籍期限までは半日。セビリアがアルゼンチン人のMFモントーヤを獲得したからだ。セビリアとしては新外国人の加入でEU圏外選手の枠を超えてしまうため、枠を一つ空ける必要があった。

 それでも、移籍金はあまり下がらなかった。セレッソはメインスポンサーのヤンマーからの支援も得て、推定500万ユーロ(約6億円)を工面。ぎりぎりで交渉が成立した。

 当の清武本人は不安はあったが「ドキドキもしていたけど、セレッソ大阪が全てを出してやってくれているんだろうなと思っていたので、少し安心している自分がいたというのも本音です」と語った。

 日本に帰るならセレッソしかないと吉報を待った清武と、資金をかき集めた古巣。セレッソの情の深さが移籍を実現させた。

http://www.asahi.com/area/osaka/articles/MTW20170209280480001.html
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