1: 2017/02/08(水) 00:18:58.63 ID:CAP_USER9
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大迫勇也はウィンターブレイク明けの3試合で全てに先発出場し、チームは2勝1分け。特に、第18節・ダルムシュタット戦は2得点、相手のオウンゴールも含めて5得点に絡む大活躍を見せた。チームに7試合ぶりの勝利をもたらし、『キッカー』や『ビルト』といった大手サッカー専門誌で第18節のMVPを獲得。ブンデスリーガ公式サイトで1月のMVPに選ばれた。

ケルンの攻撃陣にとって不可欠な存在となっていることは間違いないが、そのポテンシャルから考えれば、ここまでリーグ4得点というのが物足りない数字であることも確か。後半戦のゴール量産はあるのか。3試合のパフォーマンスから検証する。

▽1月23日(月)ブンデスリーガ マインツ戦
試合結果:0-0(引き分け)

90分(フル出場)

評価:6.0

武藤嘉紀を擁するマインツを相手に、ケルンは「5-2-3」を採用。3トップの左ウイングを担う大迫は相手サイドバックのダニエル・ブロジンスキとマッチアップしながら、ワイドなエリアにカウンターの起点を作り、そこからクロスを受けるためにゴール前に走り込んだ。ペーター・シュテーガー監督が「0-0にふさわしい内容」と振り返る試合で中盤から後ろのサポートが薄く、前線でキープしてさばいても、良いタイミングでリターンが返ってこないシーンが目立った。

終盤にペナルティエリアの左から惜しいシュートを放つなど、サイドのポジションでアタッカーにとって難しいシチュエーションが続いた中でも、中央のアンソニー・モデストや右のクリスティアン・クレメンス以上に危険な動きを見せていた大迫。この日は“不発”に終わったものの、振り返れば次の試合での活躍につながる試合だった。

▽1月28日(土)ブンデスリーガ ダルムシュタット戦
試合結果:6-1(勝ち)

90分(フル出場)

評価:8.5

最下位のダルムシュタットを相手に大勝を飾ったケルン。その主役は間違いなく大迫だった。この日はシステムを「4-4-2」に戻し、モデストと2トップを組んだ大迫は、まさしく水を得た魚だった。前線を幅広く走り、相手ディフェンスを混乱に陥れ、ヘディングとミドルシュートによってドッペルパック(ドイツ語で1試合2得点の意)を達成した。

チームの2点目となる大迫の1点目はシンプルなポストプレーからゴール前に駆け上がり、レオナルド・ビッテンコートの左からのクロスにドンピシャのヘッドを合わせる形だ。これは大迫が常に意識しているプレー。これまで、なかなかうまくはまらなかったが、大迫も信頼するビッテンコートとのホットラインによって、ついにゴールに結び付いた。

さらに得意のターンから見事なスルーパスでアルチョムス・ルドネフスによるチームの6得点目をアシスト。先制点のオウンゴールも本人は「触っていない」と振り返るが、実質的な彼のゴールに近いプレーであり、アンソニー・モデストによる3点目も大迫の精力的なディフェンスが起点となった。

公式データを見ると大迫はチーム2番目の10.94kmを走り、集中ランがMFのクリスティアン・クレメンスとヨナス・ヘクターに続く3番目の72回。しかも、その質が高く、ことごとくチャンスにつながったという意味でも、文句のないパフォーマンスだった。

▽2月4日(土)ブンデスリーガ ヴォルフスブルク戦
試合結果:1-0(勝ち)

86分(途中交代)

評価:5.5

前節の大活躍もあってか、厳しいマークを受ける大迫はなかなかゴール前で思うような形に持ち込めなかった。2トップを組むモデストと縦の関係を作り、手前に前を向けるスペースを見いだすケースもあったが、ブロックの手前から放ったミドルシュートは精度を欠いた。左のワイドから縦に突破してクロスを繰り出すも、ゴール前の味方に合わず。結局、この日の大迫は決定的なプレーができないまま、モデストのPKで1点リードした終盤に交代した。

相変わらず良かったのは前からの守備で、ヴォルフスブルクの攻撃の起点となるDFジェフリー・ブルマなどに対し、余裕のあるビルドアップを許さなかったことで1-0の勝利に貢献。ただ、ブンデスリーガにおいて継続的してゴールを積み重ねることの難しさを認識させる試合だった。

http://news.livedoor.com/lite/article_detail/12643048/
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