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1: 2017/02/01(水) 21:52:02.93 ID:CAP_USER9
1月27~29日にかけて行われたドイツ・ブンデスリーガ1部の後半戦スタートの第18節は日本人選手の活躍が目立った。

27日にシャルケを1-0で下したフランクフルトの長谷部誠(フランクフルト)は決勝点をアシストし、28日のRBインゴルシュタット戦に挑んだハンブルガーSVの酒井高徳は豪快なミドルシュートで今季初ゴールをゲット。チームは1-3で敗れたものの、このインパクトは非常に大きかった。宇佐美貴史(アウグスブルク)、武藤嘉紀(マインツ)も先発出場しており、これまで出場機会の少なかった面々が復調の兆しを見せていることも前向きな要素と言える。

そんな中、最も強烈なインパクトを残したのが、ダルムシュタット戦を6-1で大勝するけん引役となった大迫勇也(ケルン)だ。前半32分にパヴェル・オルコウスキの右クロスをニアサイドで巧みに左足で合わせた先制点を皮切りに、4得点に絡む大ブレイクを見せたのだ。

この1点目は相手DFに当たったと判断され、惜しくもオウンゴールになってしまったが、この4分後には正真正銘の自分のゴールを奪う。レオナルド・ビッテンコートが左サイドに流れて上げたクロスをドフリーでヘッド。確実に今季3点目を挙げることに成功した。

このシーンでは大迫が中盤でいったんボールを受け、上がってきたコンスタンティン・ラウシュに預け、ビッテンコートが受けたタイミングで、鋭い飛び出しから相手守備陣の背後に抜け出している。

ボールのない時の動きが際立っているからこそ、ラクな形で決定機を迎えることができたのだ。こういった駆け引きのうまさを今季の大迫はたびたび見せている。そのあたりが成長の証と言えるかもしれない。

さらにアントニー・モデストが前半42分に3点目を加えたが、このシーンでも大迫が絶妙のチェイシングでボール保持者にプレスをかけ、中盤でのインターセプトに貢献。そこからケルンはモデストにつなげた。そういう意味で彼は前半3点に絡んだと言っていい。

大迫のゴールショーは後半も続いた。次なる見せ場は後半27分。マルコ・ヘーガーが自陣ゴール前から蹴ったロングボールをモデストに代わったアルチョムス・ルドネフスが受けようとしてDFと交錯。こぼれ球を大迫が拾ってゴール前まで独走し、右足を振りぬく形だった。こういったドリブルシュートも彼はお手の物。

ケルンは最終的に後半40分にミロシュ・ヨイッチ、44分にルドネフスがそれぞれ1点ずつを追加。6ゴールを奪って圧勝。ピーター・シュテーガー監督もこの試合運びにはご満悦だったのでははないだろうか。

大迫自身はウインターブレイク明けの2試合はFWに戻ってプレーすることができている。再開初戦だった22日のマインツ戦はモデストがトップに入り、大迫が左FW、クリスティアン・クレメンスが右FWという変則的3トップでの出場だったが、今回はモデストとの2トップが復活。一番やりやすい形になったことで、本人も自由自在にピッチを動き回れたのではないだろうか。

「自分がゴールを増やすために必要なこと?まずはケガ人に戻ってきてほしいですね。そこからじゃないですか。やっぱり中盤だと位置が低いので、今は我慢ですね。前でできる自信がありますし。モデストと組んでる時が一番いいのは、お互いにそうだと思う。あっちも信頼してくれるし、ボールも出してくれる。それが一番じゃないですか」

と本人はトップ下起用が続いた昨年末に2トップ復活を熱望していたが、それが叶った直後のダルムシュタット戦で今季初の1試合2ゴールを挙げ、点取屋としての自信と誇りを深めたに違いない。

こうなると、大迫には後半戦のゴールラッシュ、14-15シーズンの岡崎慎司(当時:マインツ、現:レスター)以来の日本人FW2ケタゴール達成を期待したくなる。

岡崎はその前のシーズンを含めて2年連続2ケタ得点をマークしているし、06-07シーズンにフランクフルトでプレーした高原直泰(現:沖縄SV)も11ゴールを挙げている。こうした日本代表の先駆者たちに追いつき、追い越すためにも、彼には2ケタゴールがどうしても必要になってくる。今のヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表の盟友・原口元気(ヘルタ)も「サコちゃんは2ケタ行けるんじゃないか」と太鼓判を押していただけに、そこに向かって突き進んでほしいものだ。

コンスタントに得点を重ね、勢いをつけることを期待し、今後の動向を楽しみに見守りたい。

http://www.jsports.co.jp/press/article/N2017013116465202_3.html
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