ノエスタのＪ２降格の“魔力”

　Ｊ１は１１月８日に行われた第２ステージ第１６節で来季Ｊ２に降格する清水、山形、松本の３チームが決まった。
実は山形、松本の２チームのＪ２降格が決まったのは神戸の本拠地であるノエビアスタジアム神戸だ。

　ノエスタは神戸ウイングスタジアム、ホームズスタジアム神戸などさまざま名称を変えているが、実はＪで最もＪ２降格が決まっているスタジアムだ。過去には２００５年の神戸、２００７年の横浜Ｃ、２０１１年の山形、２０１２年の神戸、そして今季の２チームとのべ６チームがノエスタでＪ２降格を決めている。
これはＪで最も多い。２番目に多いのは日立柏サッカー場の、のべ４チーム。次に万博記念競技場、味の素スタジアム、ＮＡＣＫ５スタジアム大宮の３チームと続く。

　７日の松本は一時は１―０とリードし、その時点で年間１５位の新潟も湘南に０―２と負けており、ノエスタの“魔力”から逃れたように見えた。だが、何度も追加点を決めるチャンスを逃すと、後半４０分から２失点し、逆転負け。最後は“魔力”に吸い込まれるように、降格が決まった。
「非常に残年な結果であることは間違いない。ある意味、今季を象徴していたゲームだった」と反町康治監督（５１）は話した。Ｊで一番降格が決まるスタジアムは今年も２つの悲劇を生んでしまった。

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