1: YG防衛軍 ★ 2017/01/02(月) 19:32:25.90 ID:CAP_USER9

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セレッソ大阪はJ1昇格プレーオフ決勝でファジアーノ岡山に勝ち、2017年シーズンからJ1復帰を果たした。

 大熊清監督としてみれば重要なミッションを達成したわけだが、J2の他クラブを圧倒する戦力を保持しながら、リーグ戦では4位。2位以内に与えられる自動昇格を実現できなかった。最後にプレーオフで帳尻を合わせたものの、不満の残るシーズンだったと言えよう。

 開幕前、セレッソには煌びやかな選手が集まり、ぶっちぎりでのJ1昇格を予感させた。スイスから柿谷曜一朗、川崎フロンターレから杉本健勇が戻り、中国で活躍したリカルド・サントス、ブルーノ・メネゲウら7名のFWを獲得。玉田圭司、田代有三ら既存の選手もおり、豪華な顔ぶれになった。

 MFもドルトムントから丸岡満が戻り、ツエーゲン金沢からは清原翔平、ブラジルからソウザを獲得。質量ともに分厚い攻撃陣は、J1で上位を戦えるぐらいのメンバーがそろっていたのだ。
柿谷の負傷、ブルーノの移籍で不調に陥った2016年。

 序盤は、その勢いを感じさせるスタートだった。

 開幕8試合で6勝2分、特に開幕から4試合はすべて1-0で勝利し、勝負強さを感じさせた。ところが6月に柿谷が負傷で戦線離脱し、7月に20試合でチーム最多の6得点を挙げていたブルーノ・メネゲウが再び中国へ移籍。攻撃の2枚看板がいなくなると様子がおかしくなった。

 何より、ブルーノの穴はダイレクトに成績に影響した。山口蛍が復帰したもののブルーノが移籍した直後から8月末までの成績は3勝4敗2分。サイドで攻守に貢献し、なおかつフィニッシュの精度が高い選手の穴を埋めることができなかったのだ。

かみ合わなかった山口とソウザのダブルボランチ。

 また、セレッソに帰還した山口が、ソウザとダブルボランチを組むことになったが、ふたりのコンビネーションが今ひとつだった。全体のバランスを失い、バイタルエリアを相手に自由に使われることが増えた。

 さらには8月、ホームで行なわれた横浜FC戦で2点差をひっくり返されて2-3で敗戦するなど守備陣も自信を失って、大事な夏に勝ち点を稼げなかったのだ。

 秋も、もたついた。

 10月2日、上り調子だった清水エスパルスと対戦。先制し、後半44分まで1-0でリードしていたにもかかわらず、そこから2失点して逆転負けを喫した。そのショックを引きずり、10月は1勝1敗3分と低迷。自動昇格争いから脱落した。

 ちなみに昨シーズンも1勝2敗1分で順位を4位に落とした鬼門の月での低迷がプレーオフで響き、最終的には3位のアビスパ福岡を上回れなかった経緯がある。
11月のラスト3試合3連勝で持ち直した感はあったが。

 それでも、J1昇格を逃した2015年と2016年の最大の違いは、11月の戦いだった。

 2015年は1勝2敗1分と調子に乗りきれない中でプレーオフを迎え、決勝の福岡戦で敗れた。だが、今年は11月のラスト3試合は3連勝で終えた。もともとユース組と外様組との間に微妙な壁があるチームだが、最後はJ1昇格に向けて勝ちあがろうと選手だけの決起集会を開いたりして一体感を生んでいた。そういう姿勢がプレーオフのぎりぎりの戦いに生きた感がある。

 それでも、圧倒的な戦力を保持しながらも蓋を開けてみたら、ぎりぎりひやひやの昇格だったことは確かである。

 一体、どこに原因があったのだろうか。

大熊監督は個の力を引き出しきれなかった。

 まず、適材適所で選手の個の力を100%引き出すことができなかった大熊監督の責任が大きい。

 たとえば、ボランチの組み合わせである。ソウザと山村和也のコンビは悪くなかった。しかし山口とソウザはともに前への意識が強く、守備への切り替えが遅れたりして、ピンチを招くことが多かった。

 そのためソウザを前線のポジションに置くこともあったが、組み合わせから選手の良さを引き出し、チームを機能させることができていなかった。また、丸岡ら若手と玉田らベテランをうまく起用し、チーム全体の底力を上げていく采配も見られなかった。柿谷で言えば1トップで輝きを見せるタイプだが、あえてトップ下に置くなど選手の特性とポジションのミスマッチも多かった。



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