1: YG防衛軍 ★2016/12/05(月) 19:07:54.15 ID:CAP_USER9

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清原翔平の値千金の先制点を守り抜き、1-0の状態で後半ロスタイムを迎えたセレッソ大阪。ロングボールを多用してくるファジアーノ岡山の猛攻を守護神のキム・ジンヒョン、最終ラインの山下達也、藤本康太らが凄まじい集中力で跳ね返し続けた。そして迎えたタイムアップの笛。キャプテン・柿谷曜一朗は雨中のキンチョウスタジアムのピッチに大の字になって号泣。山口蛍も両手で顔を抑えながら涙をぬぐい「昇格できなければ帰ってきた意味はないと思っていた。それが報われてよかったと思います」と胸に秘めていた熱い思いを口にした。2014年シーズンにJ2降格を余儀なくされてから丸2年。セレッソ大阪は12月4日のJ1昇格プレーオフ決勝で岡山を下し、ついに国内最高峰リーグへの返り咲きを決めたのだ。

11月27日のプレーオフ準決勝・京都サンガ戦を1-1で引き分け、ファイナルに進んだものの、守備面に一抹の不安を抱えながら大一番に挑んだセレッソ。だが、この日は完璧に近い守りを見せた。ハイボールを軸とした攻撃とカウンターを得意とする岡山に対し、前線の柿谷と澤上竜二、両ワイドの清原と杉本健勇がアグレッシブにプレスをかけ、山口蛍とソウザも球際や寄せの激しさを披露。最終ラインも崩れることはなく、相手に全くと言っていいほどスキを与えなかった。

「向こうも最後の最後はロングボールを放り込んできたけど、後ろの選手がホントに集中してた。今日はやられる気が全くしなかった」と山口も強調するように、今季ベストと言ってもいい堅守を見せられたことが、チームにとって非常に大きかった。

そのうえで、清原が後半開始早々の7分、丸橋祐介の右CKからソウザの折り返しを経由して泥臭い1点を奪った。「(ツェーゲン金沢から移籍して)最初は試合に出れなかったけど、徐々に使ってもらえるようになった。恩返しという意味でも最後に決められてよかった」と本人も安堵感を吐露していた。年間順位で岡山を上回るセレッソは引き分けでもOKという状況だったが、チーム全体として「勝って昇格を決める」という強い意思統一があった。この一撃が大きな目標を現実にする最大の原動力になったのは確かだろう。

1年前に勝ちきれなかったプレーオフ決勝をモノにしてラスト1枚のJ1切符をつかんだセレッソ。だが、彼らの今季は紆余曲折の連続だった。8戦無敗だった序盤は首位を走っていたものの、6月に柿谷が右足首の負傷で長期離脱を強いられてからは結果がついてこなくなった。7月に山口蛍が復帰しても守備の混乱は続き、自動昇格圏から陥落。11月3日のジェフ千葉戦に0-3で完敗した時点でプレーオフしか望みがなくなった。

そこで大熊清監督は「勝ちを手繰り寄せられる戦い方を探していく」と宣言。緊急避難的に変更していた3バックから4バックへ布陣を戻すと同時に、エース・柿谷を11月6日の愛媛FC戦から復帰させた。

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