1: 2016/11/17(木) 21:03:31.46 ID:CAP_USER9
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気になったのは、ハリルホジッチ監督が試合後に発した、次のコメントである。

「海外組の選手たちには、スタメンを取り続けなさい。先発できるクラブに行きなさいと話している。
我々の強みは、海外組のプレー回数が多いことによって決まる」

限られた記者会見の時間のなかで通訳が間に入るため、少しわかりづらいかもしれないが、
簡単に言ってしまえば、「海外組がどれくらい所属クラブで試合に出られるかが、日本代表の強さを決める」というのだ。

確かに、能力の高い選手が所属クラブで出場機会を得られず、試合から遠ざかる状況は日本代表にとって痛手ではある。

海外組が高いレベルの試合を数多く経験し、その成果を日本代表に還元してくれる。
そんな流れこそが理想だ。所属クラブでのパフォーマンスが日本代表でのそれに直結することは
今回のFW大迫勇也(1.FCケルン/ドイツ)、原口元気(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)を見てもよくわかる。

だが、「日本代表候補=日本人選手」の多くは日本国内、すなわちJリーグでプレーしている。海外組は、ほんのひと握りの選手に過ぎない。
にもかかわらず、海外組を特別扱いし、彼らが所属クラブで試合に出られるかどうかをじっと注視しているだけでは、日本代表の強化はおぼつかない。

仮に海外組が100人も200人もいて、そのなかから調子のいい選手、所属クラブで活躍している選手を選べるなら、それでもいいだろう
だが、実際はそんな状況にはなく、ようやく1チーム作れるかどうかの海外組がいるだけだ。
しかも、現時点で言えば、海外組は所属クラブでの旗色が悪い選手が多く、今後状況が改善される保証もない。というより、改善される可能性のほうが低い。

ということはつまり、ハリルホジッチ監督は、「現状ではこれ以上、日本代表は強くならない」と宣言しているに近い。

当然、フランス人指揮官も現実を理解しているはずだ。
だからこそ、Jリーグにももっと目を向け、新戦力を起用し、彼らを育てなければならないはずなのだがこれまでやってきたことはまったく逆。

親善試合であろうと、力が落ちる相手とのW杯2次予選であろうと、所属クラブで試合に出られない海外組、DF吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)や
MF本田圭佑(ミラン/イタリア)らに出場機会を与えてきた。彼らに試合勘を取り戻してもらわなければならないし、どんなコンディションにあるのかを確認しなければならなかったからだ。

本来、新戦力をテスト起用すべき機会が、試合に出られない海外組の調整の場に使われてきた結果、若手の発掘、ひいては世代交代に悪影響を及ぼしていたことは否定できない。

今回のサウジアラビア戦で、ようやく本田の他、MF香川真司(ドルトムント/ドイツ)、FW岡崎慎司(レスター・シティ/イングランド)を先発から外したハリルホジッチ監督は
「確実に席が用意されている選手はいない」と話していたが、そんなことは当たり前の話。印象としては「遅きに失した」とは言わないまでも、「ここに来てやっと」の感は拭えない。

つづく

webスポルティーバ 11/17(木) 11:51配信 一部抜粋
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161117-00010002-sportiva-socc&p=1
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