1: 2016/05/01(日) 13:16:43.07 ID:CAP_USER9.net
乾貴士インタビュー part.2

 今シーズン、リーガ・エスパニョーラ1部のエイバルでプレーする乾貴士。ドイツ、ブンデスリーガのフランクフルトから移籍した乾にとって、スペインは以前から憧れの地だった。

「絶対にスペインでやりたい」という思いが芽生えたきっかけは、「(テレビで)バルサとかレアルの試合を見ていて、サッカーって面白いなって思った」こと。ひとりのサッカーファンとしての純粋な気持ちからだった。

そのころ、セレッソ大阪でチームメイトだった香川真司がドルトムントに移籍。その翌年、乾にもブンデスリーガに行くチャンスが訪れた。ボーフム移籍の話があった時、一も二もなく飛びついた。その視線の先は、スペインリーグを捉えていた。

 そして、日本を出てから4年が経過して、ようやく憧れのスペインにやってきたのだ。ただ、最初の1カ月間、乾はリーガのピッチを踏むことができずにいた。その理由のひとつは、3年間ドイツでやって身につけたサッカーが、ここではあまり役に立たないという現実に直面したからだった。

「サッカー自体が全然、違いました。監督も、少し戸惑っている僕を使いづらい部分があったんでしょう」と乾は振り返る。日本では、「欧州組」とひと言で片づけられてしまうが、ドイツとスペインでは「もう全然、違う」と乾は語気を強め、適応するのには「苦労しました」と正直に漏らす。

「守備の仕方も全然違います。スペインはチーム全体でやっている。ドイツは1対1で負けるなという感じですが、こっちはもっと組織的にやっている。そのへんは対応に苦労しました」

 一方で、スペインだからこそ生かせる乾の持ち味もあった。そのひとつが、ボールを持った時にひとり、あるいは複数の相手をかわして、攻撃のリズムを作ることだ。しかし、ドイツではそういった特長を生かせず「封印していた」と言う。

「ボールを持った時も、ドイツではあまり仕掛けるなと言われることが多いです。仕掛けることを好まないというか、パスを出すことを優先する。でも、こっちでは仕掛けてもいいし、何をしてもいい。  

自分の好きなこともやっていいし、そのなかでチームでの役割もやるという印象です。言い換えると、いろんなことをやらないといけないということでもありますね」と、自らに課された課題を意識しながらプレーしている。

 乾自身、「自分に合っている」と思っているリーガ・エスパニョーラだが、だからといってすぐに出場できるわけではなかった。その理由は、スペインリーグ全体のレベルの高さにあった。

 過去、リーガ1部でプレーした日本人FWは、城彰二(99-00シーズン/2得点)、西澤明訓(00-01シーズン/0得点)、大久保嘉人(04-05シーズン/3得点、05-06シーズン/2得点)らがいるが、ゴールを量産できずにスペインを去っている。

2年前の2014年には、ハーフナー・マイク(現在オランダリーグのデンハーグ所属)がコルドバでプレーしていたが、5試合出場無得点に終わり、2年契約の途中、わずか半年でスペインを後にした。

hamu

つづく
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160501-00010002-sportiva-socc&p=1
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